※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。本記事は、医療機関などの公開情報をもとに編集部が独自に整理した一般的な情報で、診断・治療を目的とするものではありません。つわりの症状や経過には大きな個人差があります。本記事の時期や数値は目安です。症状がつらいとき、水分が取れないとき、体重が減っているときは、我慢せず産院・医師にご相談ください。重症化した状態(妊娠悪阻)は治療の対象となる疾患です。価格・仕様は変更される場合があります。
「つわりがつらい…少しでも楽になりたい」「これって受診したほうがいい?」「いつまで続くの?」——妊娠初期の吐き気は、75〜80%の方が経験するとされています。この記事では、少しでも楽に過ごす工夫と、「ここまで来たら受診」という具体的な目安をお伝えします。
つわりがひどくなり、脱水や体重減少をともなう状態は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれ、治療の対象となる疾患です。通常のつわりは保険適用外ですが、妊娠悪阻は保険が適用されます。点滴・漢方・吐き気止めなど、妊娠中でも使える治療法があります。
我慢することで、症状がより深刻になることもあります。「これくらいでは受診しては迷惑かも」と思う必要はありません。次のいずれかに当てはまるときは、我慢せず産院にご連絡ください。
- 水分や食事がほとんど取れない
- 妊娠前より体重が5%以上(または3kg以上)減った
- トイレの回数が減った・尿が少なく色が濃い
- 1日3回以上、頻繁に吐いてしまう
- ふらつき・立ちくらみ・頭痛がある
- 起き上がれず、日常生活が送れない
詳しくは後述の「受診の目安」をご覧ください。
BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。つわりの記事は「乗り切る工夫」に寄りがちですが、いちばん大切なのは「我慢しすぎないこと」だと考えました。本記事は、医療機関の公開情報をもとに、受診の目安を具体的な数値で示すことを重視して整理しています。工夫やグッズの紹介もしていますが、それで足りないときは医療に頼ってよい——そのことを伝えるのが本記事の目的です。
つわりは妊娠5週ごろから始まり、8〜11週ごろにピーク、12〜16週ごろに落ち着くことが多いとされますが、個人差が非常に大きいものです(中期まで続く方が15〜20%、出産まで続く方が5%)。楽に過ごす工夫は「食べられるものを、食べられるときに、少しずつ」とにおいを減らすこと。栄養バランスはこの時期は気にしすぎなくて大丈夫です。ただし水分だけは意識してください。そして体重が5%以上減った・水分が取れない・尿が減った・1日3回以上吐く・起き上がれない——1つでも当てはまれば受診を。妊娠悪阻は治療できる疾患です。
※15〜20%の方は中期まで、5%の方は出産まで続くとされます。長引いても異常ではありません。
つわりの経過と個人差
- 妊娠5週ごろから始まり、8〜11週ごろがピークとされる
- 12〜16週ごろに落ち着くことが多いが、個人差が大きい
- 75〜80%の方が経験する・長引いても異常ではない
つわりは、早い方で妊娠5週ごろから始まり、妊娠8〜11週ごろにピークを迎え、12〜16週ごろには自然に軽くなることが多いとされています。原因ははっきり分かっていませんが、妊娠にともなうホルモンの急激な変化が関わっていると考えられています。
ただし、個人差が非常に大きいのがつわりの特徴です。妊娠の15〜20%では中期まで症状があり、5%では分娩まで続くという報告もあります。「もう16週なのに終わらない」と焦る必要はありません。逆に、つわりがまったくない方もいます——これも異常ではありません。
症状も人それぞれです。吐き気・嘔吐に加えて、においに敏感になる、食べていないと気持ち悪い(食べづわり)、眠気やだるさが強い、唾液が増えるなど、現れ方はさまざま。「自分のつわりが他の人と違う」ことを気にする必要はありません。
なお、妊娠16週以降に急に始まった場合や、妊娠後半になっても嘔吐が続く場合は、つわり以外の原因(胃の病気など)が隠れていることもあるため、医師に相談してください。
少しでも楽になる工夫
- 「食べられるものを、食べられるときに、少しずつ」が基本
- この時期は栄養バランスを気にしすぎなくてよい
- においを減らす工夫が効くことが多い
空腹を避ける——胃が空になると気持ち悪さが増すことがあります。少量をこまめに食べるほうが楽になる方が多いようです。枕元に軽くつまめるものを置いておき、起き上がる前に少し口にするという方法もあります。
食べられるものを優先——この時期は、栄養バランスを気にしすぎなくて大丈夫です。「赤ちゃんのために食べなきゃ」と無理をするより、食べられるものが1つでもあれば十分。冷たいもの、さっぱりしたもの、のどごしのよいものが食べやすいという声が多くあります。
においを減らす——温かい料理は湯気とともににおいが立ちます。冷ましてから食べる、電子レンジの使用を減らす、調理を家族に代わってもらうなど、においを避ける工夫が効くことがあります。
食事は無理をしなくても大丈夫ですが、水分だけは意識して取ってください。嘔吐が続くと脱水になりやすく、それが受診の目安にも関わってきます。
水が飲みにくいときは、経口補水液・スポーツドリンク・炭酸水・氷・凍らせた果物など、取りやすい形を探してみてください。一度にたくさんではなく、少量をこまめにが基本です。それでも水分が取れないときは、受診の対象になります。
横になれるときは横になる——体を休めることが何よりの対処です。家事は最低限で構いません。できないことを気に病まないでください。
職場への相談——つらいときは職場に相談を。母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)という制度があり、医師の指導内容を職場に伝えることで、勤務時間の短縮や休業などの措置を求められます。診断書とは別に、産院で発行してもらえます。制度については産休・育休でもらえるお金もご覧ください。
気分転換——においが気にならない範囲で、換気や短い散歩が助けになることもあります。ただし無理は禁物です。
役立つグッズ
- 水分が取れないときに、飲み方を変えられるものが助けになる
- においを避ける・遮るグッズも
- 無理に使う必要はない・合うものだけを
つわりのつらさを完全になくすグッズはありませんが、「これなら口にできた」という選択肢を増やすことには意味があります。
飲み物まわり——経口補水液は、水分と電解質を補いやすい形になっています。嘔吐が続いて水分が取りにくいときの選択肢に。ストロー付きのボトルやキャップがあると、横になったまま飲めるので、起き上がるのがつらい時期に助かります。
食べ物まわり——ゼリー飲料は、のどごしがよく少量でエネルギーを補えます。冷たくさっぱりしたもの(凍らせた果物、氷など)が食べやすいという声も。
においへの対処——マスクは、においを遮る手段として使えます。自分が心地よく感じる香りを少しつけておく、という方もいます。ただし香りは逆効果になることもあるので、無理をしないでください。
大切なのは、合うものだけを使えばよいということ。「みんながいいと言うから」と無理に試す必要はありません。体調は日によって変わりますので、その日に受けつけるものを選んでください。
つわりの時期に役立つアイテムの例
- 経口補水液は水分と電解質を補いやすい形(OS-1など)
- ストローキャップは片手で使え、横になったまま飲める
- ゼリー飲料は少量でエネルギーを補える
つわりの時期に用意しておくと安心なものを整理します。まず水分——嘔吐が続くと脱水のリスクがあるため、経口補水液のように水分と電解質を一緒に補えるものがあると心強いです。ただしそれでも取れないときは受診してください。
飲み方の工夫——起き上がるのがつらい時期には、ペットボトルに取り付けるストローキャップが役立ちます。寝たまま少しずつ飲めるのは、想像以上に負担が減ります。片手で開けられるワンタッチ式だと、体を起こさずに扱えます。この時期に用意しておくと、出産時の陣痛バッグにもそのまま入れられます(陣痛バッグ・入院バッグ)。
食べやすいもの——ゼリー飲料は、のどごしがよく、少量でエネルギーを補えるのが利点。食事がまったく取れない日の選択肢になります。冷やしておくと、より口にしやすくなることがあります。
くり返しになりますが、これらは症状を治すものではありません。「少しでも口にできるものを増やす」ための道具です。使ってみて合わなければ、やめて構いません。つわりの時期に備えておきたい方に向きます。
※Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトのレビューをもとにまとめています。
「経口補水液なら飲めた」「ストローキャップで寝たまま飲めるのが助かった」「片手で開けられるのがよかった」「ゼリー飲料だけは口にできた」という声が多く見られます。取りやすさで支持されています。一方で、日によって受けつけるものが変わる・味が合わないこともあるという声も。無理をせず、その日に取れるものを選んでください。
- 大塚製薬工場経口補水液 オーエスワン(OS-1)500ml×24本 水分と電解質を補いやすい形の飲料。嘔吐が続いて水分が取りにくいときの選択肢に。まとめ買いしておくと、体調が悪い日に買いに行かずに済みます。
- ストリックスデザインポケッチューストロー(ペットボトル用ストローキャップ・片手で使えるワンタッチオープン・調節ジョイント付・取替ストロー付・日本製) ペットボトルに付けるだけで、寝たまま少しずつ飲めます。片手で開けられるので、起き上がるのがつらい時期に。入院時にもそのまま使えます。
- 森永製菓inゼリー エネルギー 180g×6個(マスカット味・ビタミンC配合) のどごしがよく、少量でエネルギーを補えます。食事がまったく取れない日の選択肢に。冷やすとより口にしやすくなることがあります。
▶ こんな人に:つわりの時期に備えておきたい/水分が取りにくくて困っている
こんな方におすすめ
- つわりの時期に備えておきたい
- 起き上がるのがつらく、寝たまま水分を取りたい
- 食事が取れない日の選択肢がほしい
受診の目安
つわりがひどくなり、脱水や体重減少をともなう状態を「妊娠悪阻」といいます。次のいずれかに当てはまる場合、妊娠悪阻に移行している可能性があります。
- 妊娠前より体重が5%以上減った(例:50kgの方なら2.5kg以上/3kg以上減った場合も目安)
- 食事も水分も、経口ではほとんど取れない
- 1日3回以上、頻繁に吐いてしまう
- トイレの回数が減った/尿の量が少なく、色が濃い(脱水のサイン)
- 頭痛・めまい・立ちくらみ・ふらつきがある
- 唇や口の中が乾く、脈が速い
- 起き上がれず、日常生活が送れない
- 体のだるさ・しびれ・脈の乱れがある
「まだ我慢できる」と思っても、受診して構いません。受診が早すぎて困ることはありませんが、遅れると回復に時間がかかることがあります。
受診すると何をするか——多くの場合、尿検査(ケトン体の確認)と体重測定で状態を確認します。ケトン体は、体が飢餓状態になると尿に出る物質で、低栄養と脱水のサインになります。
治療の内容——点滴による水分・栄養の補給が基本です。あわせて漢方薬、ビタミン剤、吐き気止めが処方されることもあります。妊娠中でも使用できるとされている薬があり、産婦人科専門医が診察のうえ、必要最小限の範囲で処方されます。「妊娠中だから薬は無理」と諦める必要はありません。
入院について——通院での治療が大半ですが、症状が強い場合は入院することもあります。入院が必要になる重症の妊娠悪阻は0.5〜2%とされ、期間は1週間以内で落ち着くことが多いとされています。上の子がいる場合は、一時保育やファミリーサポートなどの地域サービスを活用する方法があります。入院前にかかりつけ医や自治体の子育て支援窓口に相談しておくと安心です。
つわりのつらさは、外から見えにくいものです。「みんな経験することだから」「気の持ちよう」と言われることもあるかもしれません。でも、脱水や体重減少をともなう状態は、れっきとした疾患であり、保険が適用される治療の対象です。
我慢することで症状がより深刻になることもあります。ご自身を追い込まず、つらいときは医療に頼ってください。それは弱さではなく、母子の健康を守るための正しい判断です。
あわせて読みたい
よくある質問
- つわりはいつまで続きますか?
- 妊娠5週ごろから始まり、8〜11週ごろにピーク、12〜16週ごろに落ち着くことが多いとされています。ただし個人差が非常に大きく、15〜20%の方は中期まで、5%の方は出産まで続くという報告もあります。長引いても異常ではありません。なお、妊娠16週以降に急に始まった場合は、別の原因が隠れていることもあるため医師にご相談ください。
- どのタイミングで受診すればいいですか?
- 妊娠前より体重が5%以上(または3kg以上)減った、食事も水分もほとんど取れない、1日3回以上吐く、トイレの回数が減った・尿が濃い、ふらつきや頭痛がある、起き上がれない——このいずれかに当てはまれば、我慢せず産院にご連絡ください。1つでも当てはまれば、妊娠悪阻に移行している可能性があります。
- 受診したら何をされますか?
- 多くの場合、尿検査(ケトン体の確認)と体重測定で状態を確認します。治療は点滴による水分・栄養の補給が基本で、漢方薬やビタミン剤、吐き気止めが処方されることもあります。妊娠中でも使用できるとされている薬があり、産婦人科専門医が診察のうえ処方されます。通院での治療が大半です。
- 食べられないと赤ちゃんに影響しますか?
- つわりの時期は、栄養バランスを気にしすぎなくて大丈夫とされています。「食べられるものを、食べられるときに、少しずつ」で構いません。ただし水分だけは意識して取ってください。嘔吐が続くと脱水になりやすいためです。水分が取れない状態が続く場合は、受診の対象になります。
- つわりがまったくないのですが、大丈夫でしょうか?
- つわりの現れ方には非常に大きな個人差があり、まったくない方もいます。それ自体が異常というわけではありません。妊娠中の吐き気は75〜80%の方が経験するとされていますが、裏を返せば経験しない方もいるということです。心配なときは健診の際に相談してみてください。
- 仕事がつらいのですが、どうすればいいですか?
- 職場に相談してください。母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)という制度があり、医師の指導内容を職場に伝えることで、勤務時間の短縮や休業などの措置を求められます。診断書とは別に産院で発行してもらえるので、健診の際に相談してみましょう。我慢して働き続ける必要はありません。
まとめ
つわりは妊娠5週ごろから始まり、8〜11週ごろにピーク、12〜16週ごろに落ち着くことが多いですが、個人差が非常に大きいものです。長引いても、逆にまったくなくても、異常ではありません。
楽に過ごす工夫は、「食べられるものを、食べられるときに、少しずつ」とにおいを減らすこと。この時期は栄養バランスを気にしすぎなくて大丈夫です。ただし水分だけは意識して取ってください。
そして、いちばんお伝えしたいこと。つわりは我慢して乗り切るものではありません。体重が5%以上減った・水分が取れない・尿が減った・1日3回以上吐く・起き上がれない——1つでも当てはまれば、産院にご連絡ください。脱水や体重減少をともなう妊娠悪阻は、保険が適用される治療の対象で、点滴や薬による治療ができます。ご自身を追い込まず、つらいときは医療に頼ってください。
※価格・在庫・仕様・製品名は変動します。最新の情報は各リンク先でご確認ください。これらは「少しでも口にできるもの」を増やすための道具であり、つわりの症状を治すものではありません。日によって受けつけるものが変わるため、無理に使う必要はありません。水分が取れない、体重が減っている、尿が出にくい、起き上がれないなどの場合は、我慢せず産院・医師にご相談ください。重症化した状態(妊娠悪阻)は保険が適用される治療の対象です。
- 病院の解説(妊娠中の食欲不振・嘔吐は75〜80%の妊娠女性が経験する/通常の悪阻は妊娠9週が症状のピークで12週頃までに軽快、16〜18週には消失/妊娠の15〜20%で中期まで症状があり5%では分娩まで継続/入院を必要とする重症妊娠悪阻は0.5〜2%)
- 産婦人科クリニックの解説(つわりは妊娠5〜6週ごろに始まり12〜16週ごろまでに落ち着く方が多い/水分や食事がまったく取れない、体重が大きく減っている、尿が減って色が濃い、立ちくらみがする、起き上がれず日常生活が送れない場合は我慢せず早めに連絡を/妊娠中でも使用できるとされる薬があり、産婦人科専門医が診察のうえ必要最小限の範囲で処方)
- 医療機関による受診の目安の解説(経口で食事や水分が摂れない/1日3度以上の頻回な嘔吐がある/体重が妊娠前に比べて5%以上または3キロ以上減っている/頭痛・めまいの症状がしばしばある/トイレの回数が減った——1つでも当てはまれば妊娠悪阻に移行している可能性)
- 助産師による解説(入院の基準:体重が妊娠前から5%以上減少、尿検査でケトン体陽性、水分が摂れず尿量が少ない・濃い、脱水症状(唇の乾燥・ふらつき・脈が早い)、電解質の異常(だるさ・しびれ・脈の乱れ)、吐き気が強く日常生活が困難/妊娠悪阻は我慢して乗り切るものではなく、我慢により症状がより深刻になることも/入院期間は1週間以内で落ち着くことが多い/一時保育やファミリーサポートなど地域サービスの活用を)
- 産婦人科医による解説(つわりは妊娠に伴う生理的変化で健康保険適用外、妊娠悪阻は脱水・体重減少・ケトーシスを伴う疾患で健康保険適用/水分が一切摂れない・尿が出ない・ふらつきがひどい場合は自宅安静では対応できず必ず受診を)
- クリニックの解説(妊娠16週以降に発症したり妊娠後半期も嘔吐症状が続く場合は、妊娠に偶発した胃潰瘍など他の疾患の可能性もあり精査が必要になる場合がある)
BabyBest編集部 2人の子どもを育てながら、育児グッズ比較メディア「BabyBest」を運営しています。医療機関などの公開情報をもとに、一般的な情報として記事を作成しています。本記事は診断・治療を目的とするものではありません。つわりの症状や経過には大きな個人差があり、本記事の時期や数値は目安です。症状がつらいとき、水分が取れないとき、体重が減っているときは、我慢せず産院・医師にご相談ください。重症化した状態(妊娠悪阻)は治療の対象となる疾患です。詳しくは運営者情報をご覧ください。
※本記事の情報は執筆時点のもので、一般的な情報の紹介です。診断・治療を目的とするものではありません。価格・仕様は変更される場合があります。つわりの症状や経過には大きな個人差があり、本記事の時期や数値は目安です。本記事で紹介したアイテムは症状を治すものではありません。水分が取れない、体重が減っている、尿が出にくい、起き上がれないなどの場合は、我慢せず産院・医師にご相談ください。重症化した状態(妊娠悪阻)は保険が適用される治療の対象です。
