生後10か月は、つたい歩きが上達し、支えなしで立とうとする子も出てくる時期。指さしで気持ちを伝えたり、大人の言うことを少しずつ理解したりと、コミュニケーションが一段と深まります。この記事では、生後10か月の発達の目安と、お世話のポイント、離乳食・遊びをまとめます。
生後10か月の発達の目安/離乳食(3回食の充実)/睡眠・お世話のポイント/遊び・関わり方/受診・相談の目安。
生後10か月の発達の目安
生後10か月ごろは、つたい歩きが上達し、何かに支えられて立ったり、一瞬手を離して立とうとしたりする子も。指さしで「あれ」「見て」と気持ちを伝え始め、大人の言葉や表情を理解して、「ちょうだい」に応じたり「だめ」で動きを止めたりすることも。パチパチ・バイバイなどの模倣も上手に。喃語が増え、意味のある単語が出始める子もいます。発達には個人差があるので目安として。前後は生後7〜9か月・生後10〜12か月もどうぞ。
離乳食(3回食の充実)
3回食が定着し、食べられる食材や量、固さの幅が広がる時期。歯ぐきでつぶせる固さを中心に、手づかみ食べも活発になります。つかみやすいスティック状の野菜やおやき、軟飯などを取り入れると、自分で食べる意欲が育ちます。引き続き鉄分を意識して。進め方は離乳食の進め方を参考に。手づかみで汚れますが、おおらかに見守りましょう。
睡眠・お世話のポイント
| 睡眠 | 夜まとまって眠り、昼寝は1〜2回。生活リズムがほぼ整う。日中の活動量が増えると寝つきもよく |
|---|---|
| 授乳 | 離乳食が中心になり授乳量は減っていく。欲しがるときや寝る前に |
| 歯のケア | 歯が増えてきたら歯ブラシでの歯みがき・仕上げ磨きを習慣に |
| 安全対策 | 立つ・つたい歩きで高さが出る。引き出し・扉のロック、転落防止を強化 |
立ち上がる・つたい歩きで手が届く高さが広がるので、テーブルの上の物、引き出し・扉の中身にも注意。安全対策グッズで見直しましょう。歯みがきは子供用歯ブラシを参考に習慣づけを。夜泣きは夜泣きの対処、寝かしつけは寝ぐずりの悩みもどうぞ。
遊び・関わり方
指さしや模倣が出てくるので、「ワンワンどれ?」と指さしを促す、絵本を一緒に見て指さす、まねっこ遊びが楽しめます。入れる・出す・積むおもちゃ、つたい歩きを促す遊びもおすすめ。言葉を理解し始めるので、たくさん話しかけ、子どもの指さしや声に応えてあげることが、言葉の発達を後押しします。
・発熱(38℃以上)、水分をとれない、繰り返す嘔吐・下痢、ぐったり、呼吸が苦しそうなどがあれば、早めに小児科を受診してください
・つかまり立ち・つたい歩きや、指さし・模倣・言葉への反応などの発達が気になるときは、健診やかかりつけ医に相談を(個人差があります)
・立つ・歩く時期は転倒・転落・誤飲に引き続き注意
・保護者ご自身がつらいときも、がまんせず保健センターなどへ。判断に迷うときは「#8000」も利用できます。
生後10か月のポイント/注意
心がけたいこと
- 指さしにたくさん応える
- 手づかみ食べをおおらかに見守る
- まねっこ・やりとり遊び
- 歯みがきを習慣に
⚠️ 気をつけたい点
- 立つ・つたい歩きでの転倒・転落
- 手が届く高さ・引き出しに注意
- 引き続き誤飲に注意
- 発達の個人差を比べすぎない
まとめ:コミュニケーションが深まる時期。指さしに応えて
生後10か月は、つたい歩きが上達し、指さしや言葉の理解でコミュニケーションが深まる時期。離乳食も3回食が充実し、手づかみ食べで自分で食べる意欲が育ちます。指さしや声にたくさん応え、まねっこ遊びや絵本で、言葉とやりとりの土台を育てましょう。
立ち上がる・つたい歩きで手が届く範囲が高くなるので、テーブルの上や引き出しの中身、転落にも注意を。発達には大きな個人差があるので、立つ・歩く・話すの早さを周りと比べて焦る必要はありません。その子のペースを大切に、気になることは健診で相談してください。
- Q. 指さしをしません。大丈夫でしょうか?
- A. 指さしが出る時期には個人差があり、生後10か月で出ていなくても、もう少し先に出る子も多くいます。指さし以外に、視線で気持ちを伝える、声を出して要求するなどがあれば、過度に心配いりません。気になることが続く場合は、1歳前後の健診やかかりつけ医に相談すると安心です。
- Q. 手づかみ食べでぐちゃぐちゃにします。やめさせるべき?
- A. 手づかみ食べは、自分で食べる意欲や手指・口の発達を促す大切な過程です。やめさせず、汚れ対策(エプロン・マット)をしておおらかに見守りましょう。つかみやすいスティック状の食材やおやきなどがおすすめ。散らかっても「学んでいる」と捉えると、気持ちが少しラクになります。
- Q. まだ立てません。歩くのが遅い?
- A. ひとり立ち・あんよの時期は個人差がとても大きく、1歳〜1歳半ごろにかけて幅があります。生後10か月で立てなくても全く問題ないことがほとんどです。つかまり立ちやつたい歩きで脚を使えていれば心配いりません。気になる場合は、健診で相談してみましょう。
- Q. 卒乳・断乳はこの時期にすべき?
- A. 必ずしもこの時期にする必要はありません。離乳食が3回食で進み栄養がとれていれば、授乳は赤ちゃんと保護者のペースで続けて大丈夫です。卒乳・断乳の時期に決まりはなく、それぞれの家庭に合ったタイミングで。無理にやめる必要はないので、焦らず考えましょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療的な助言に代わるものではありません。発達やお世話には大きな個人差があります。体調が気になるときや発達が気になるとき、保護者ご自身がつらいときは、がまんせず小児科・保健センター・小児救急電話相談(#8000)などにご相談ください。立つ・つたい歩きの時期は転倒・転落・誤飲に十分注意してください。当サイトは本記事の情報にもとづく判断・行動の結果について責任を負うものではありません。
