※本記事は、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」などの公的機関が公開する情報をもとに編集部が独自に整理した一般的な情報です。編集部は医療の専門家ではありません。授乳量・回数には大きな個人差があり、本記事の数値は目安にすぎません。母乳やミルクの量、体重の増え方、授乳の悩みについては、自己判断せず、産院・助産師・小児科・地域の保健センターなどにご相談ください。調乳の手順はお使いの粉ミルクの表示に従ってください。本記事は診断・治療方針を示すものではありません。
「母乳が足りているか分からない」「混合ってどうやるの?」「量や回数の目安は?」——授乳は毎日何度もあり、悩みが尽きません。この記事で考え方の枠組みを整理します。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」には、支援の考え方として「授乳の種類にかかわらず、育児に自信を持てる支援を」という項目が置かれています。
つまり——母乳でも、ミルクでも、混合でも、どれが正しいという話ではありません。
混合栄養については「母乳が少しでも出るなら、母乳育児を続けるために育児用ミルクを有効に利用する」という考え方が示され、母乳の出方や量は個々に異なるため、母乳分泌のリズムや子どもの授乳量に合わせて取り入れ方を考えるとされています。
「こうしなければいけない」という型はありません。ご家庭の状況に合わせて構いません。
BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。授乳の情報は「◯mlを◯回」といった数字が並びがちですが、実際に多くの人が困っているのは「足りているか分からない」という不安でした。本記事では数字だけでなく、その不安が広く共有されていることと、相談先もお伝えします。編集部は医療の専門家ではありません。個別のご相談は産院・助産師・小児科へ。
厚生労働省のガイドは「授乳の種類にかかわらず、育児に自信を持てる支援を」という考え方です。混合栄養では53.8%の人が「母乳が足りているかどうかわからない」と答えており、この不安は広く共有されています。足りているかは飲んだ量だけでなく、体重の増え方・機嫌・おしっこの回数などで総合的に見ます。授乳回数が少なくても、元気で体重が増えていれば心配ないとされています。混合では母乳の授乳回数を減らすと母乳分泌が減ることがある点にご注意を。ひとりで抱え込まず、産院・助産師・保健センターにご相談ください。
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に掲載された調査結果より。
足りているかの見方
- 飲んだ量だけで判断しない
- 体重・機嫌・おしっこを総合的に
- 母子健康手帳の成長曲線が目安
母乳は飲んだ量が見えません。だからこそ別の手がかりで見ます。
| 見るところ | 考え方 |
|---|---|
| 体重の増え方 | 母子健康手帳の成長曲線に沿って増えているか。1日単位ではなく、週や月の流れで見ます |
| 機嫌 | 起きているときに元気か。授乳後に落ち着くか |
| おしっこの回数 | 十分に出ているか。色が濃すぎないか |
| 授乳の様子 | 吸いつけているか、飲み込む音がするか |
厚生労働省のガイドには、授乳回数が少なくても子どもが元気で、体重が増えているならば心配はないという趣旨の記述があります。
「1日◯回」という数字に届かないことを、それだけで不安に思う必要はありません。
ただし——体重が増えていない、おしっこが極端に少ない、ぐったりしている、飲む量が急に減ったといった様子があれば、早めに産院・小児科にご相談ください。自己判断で様子を見続けないでください。
量や回数の目安
育児用ミルクは飲んだ量が分かるので、月齢に応じた目安量があります。ミルク缶や製品に、月齢別の「1回量」「1日の回数」の目安が記載されているので、お使いの製品の表示をご確認ください。
ただし個人差は非常に大きいものです。
- 目安どおりに飲まない子もいます——それだけで問題とは限りません
- 1回ごとにばらつきます——1日全体、数日の流れで見てください
- 飲みむらの時期もあります
- 体格差があります——同じ月齢でも必要量は違います
母乳の場合は量が見えないので、回数や時間ではなく、赤ちゃんの様子と体重で判断することになります。
ミルクを足す量や回数について迷う場合は、産院や助産師にご相談ください。体重の増え方を見ながら調整するのが確実です。
混合授乳を進めるとき
- 母乳の回数を減らすと分泌が減ることがある
- 取り入れ方に決まった型はない
- 迷ったら相談を
厚生労働省のガイドには、母乳の授乳回数を減らすことによって、母乳分泌の減少など母乳育児の継続が困難になる場合があるという記述があります。
つまり「ミルクを足す量や回数」と「母乳の分泌」は連動しているということです。
ただし同時に、母親の思いを十分に傾聴し、母子の状況を見極めた上で、育児用ミルクを利用するなど適切に判断するともされています。
母乳を続けたいのか、負担を減らしたいのか——どちらを優先するかで進め方が変わります。正解はひとつではありません。
ガイドでは母乳分泌のリズムや子どもの授乳量に合わせて、混合栄養の取り入れ方を考えるとされています。決まった型はありません。
- 毎回、母乳のあとにミルクを足す
- 特定の時間帯だけミルクにする——夜間や、外出時など
- 母乳が足りないと感じたときだけ足す
- 復職に向けて徐々に切り替える
どの進め方が合うかは、母乳の出方・赤ちゃんの飲み方・生活の状況によって違います。産院や助産師に相談しながら決めるのが確実です。
調乳の基本は調乳ポット・ミルクウォーマー、外出時は液体ミルクもご覧ください。
ひとりで抱え込まないために
厚生労働省の調査によれば、混合栄養では「母乳が足りているかどうかわからない」が53.8%、次いで「母乳が不足ぎみ」33.6%、「授乳が負担、大変」23.7%という結果でした。
人工栄養では「母乳が出ない」が37.2%と最も多くなっています。
半数以上が同じ不安を感じています。うまくいかないと感じるのは、あなたの努力が足りないからではありません。
ガイドには母親への精神的支援(メンタルヘルスケア)という章が置かれ、産後うつ病についても触れられています。授乳の悩みは、心の負担と切り離せないものとして扱われています。
- 産院——出産した施設で相談を受け付けていることがあります
- 助産師——母乳外来を設けている施設もあります
- 小児科——体重の増え方が気になるとき
- 地域の保健センター——保健師に相談できます。訪問してもらえることも
- 産後ケア事業——自治体が実施している場合があります(自治体の子育て支援)
「こんなことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。授乳の悩みは、相談されることを前提に支援体制が作られています。
気持ちが落ち込む状態が続く、眠れない、涙が出るといったことがあれば、授乳のこととは分けて、早めに医療機関や保健センターにご相談ください。
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よくある質問
- 母乳とミルク、どちらがいいですか?
- 厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では「授乳の種類にかかわらず、育児に自信を持てる支援を」という考え方が示されています。どれが正しいという話ではありません。母乳の出方や量は個々に異なるため、ご家庭の状況に合わせて構いません。
- 足りているか分かりません。
- 厚生労働省の調査では、混合栄養で「母乳が足りているかどうかわからない」と答えた方が53.8%と最も多くなっています。半数以上が同じ不安を感じています。判断は飲んだ量だけでなく、体重の増え方(母子健康手帳の成長曲線)、機嫌、おしっこの回数などで総合的に見てください。気になる場合は産院・助産師・小児科にご相談ください。
- 授乳回数が目安より少ないのですが。
- ガイドには、授乳回数が少なくても子どもが元気で体重が増えているならば心配はないという趣旨の記述があります。ただし体重が増えていない、おしっこが極端に少ない、ぐったりしている、飲む量が急に減ったといった様子があれば、自己判断せず早めに産院・小児科にご相談ください。
- 混合はどう進めればいいですか?
- 決まった型はありません。ガイドでは母乳分泌のリズムや子どもの授乳量に合わせて取り入れ方を考えるとされています。毎回母乳のあとに足す、特定の時間帯だけミルクにする、足りないと感じたときだけ足すなど、進め方はさまざまです。産院や助産師に相談しながら決めるのが確実です。
- ミルクを足すと母乳が減りますか?
- ガイドには、母乳の授乳回数を減らすことによって母乳分泌の減少など母乳育児の継続が困難になる場合があるという記述があります。ただし同時に、母親の思いを十分に傾聴し、母子の状況を見極めた上で判断するともされています。母乳を続けたいのか負担を減らしたいのかで進め方が変わるので、迷う場合はご相談ください。
- どこに相談できますか?
- 産院、助産師(母乳外来を設けている施設もあります)、小児科、地域の保健センターの保健師などです。自治体が産後ケア事業を実施している場合もあります。「こんなことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。気持ちが落ち込む状態が続く、眠れないといったことがあれば、授乳のこととは分けて早めにご相談ください。
まとめ
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」は、「授乳の種類にかかわらず、育児に自信を持てる支援を」という考え方に立っています。母乳でも、ミルクでも、混合でも、どれが正しいという話ではありません。
足りているかは飲んだ量だけでなく、体重の増え方・機嫌・おしっこの回数で総合的に見ます。母子健康手帳の成長曲線を、1日単位ではなく週や月の流れで確認してください。授乳回数が少なくても、元気で体重が増えていれば心配ないとされています。
混合では母乳の授乳回数を減らすと分泌が減ることがある点にご注意を。ただし取り入れ方に決まった型はありません。母乳を続けたいのか、負担を減らしたいのか——優先することで進め方が変わります。
そして——「足りているか分からない」と感じているのは、あなただけではありません。厚生労働省の調査では混合栄養の53.8%が同じ不安を挙げています。うまくいかないのは、努力が足りないからではありません。産院・助産師・小児科・保健センターに、遠慮なくご相談ください。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(授乳回数が少なくても子どもが元気で、体重が増えているならば心配はないとする記述/授乳量や体重増加不良などへの専門的支援、困った時に相談できる母子保健事業の紹介や仲間づくり等、社会全体で支援できるようにするとする方針/母乳が少しでも出るなら、母乳育児を続けるために育児用ミルクを有効に利用するという考え方に基づき支援を行うが、母乳の出方や量は個々に異なるため、母親の母乳分泌のリズムや子どもの授乳量に合わせて混合栄養の取り入れ方を考えるとする支援のポイント/母乳の授乳回数を減らすことによって、母乳分泌の減少など母乳育児の継続が困難になる場合があるが、母親の思い等を十分に傾聴し、母子の状況を見極めた上で、育児用ミルクを利用するなど適切に判断するとする記述/離乳を開始した後も、母乳又は育児用ミルクは授乳リズムに沿って子どもが欲するままに与えるとする記述)
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に掲載された調査結果(混合栄養では「母乳が足りているかどうかわからない」が53.8%、次いで「母乳が不足ぎみ」が33.6%、「授乳が負担、大変」が23.7%の順に高かった/人工栄養では「母乳が出ない」が37.2%、「母乳を飲むのをいやがる」が23.3%、「授乳が負担、大変」が18.6%の順に高かった)
- 「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」の目次構成(「授乳の種類にかかわらず、育児に自信を持てる支援を」という項目/母親への精神的支援(メンタルヘルスケア)の基本的な考え方、産後うつ病についてのコラム、産後ケア事業についての記載/母乳不足で悩まないための支援として、哺乳量が足りているかの見極め方、母乳不足を疑われるときの項目/母乳から混合栄養に切り替える場合の支援の項目)
- 厚生労働省の公表(「授乳・離乳の支援ガイド」改定に関する研究会を開催し、最新の知見や授乳・離乳を取り巻く社会環境等の変化を踏まえ、2019年3月に改定版が公表されたとする案内)
BabyBest編集部 2人の子どもを育てながら、育児グッズ比較メディア「BabyBest」を運営しています。厚生労働省などの公的機関が公開する情報をもとに、一般的な情報として記事を作成しています。編集部は医療の専門家ではありません。授乳量・回数には大きな個人差があり、本記事の数値は目安にすぎません。母乳やミルクの量、体重の増え方、授乳の悩みについては、自己判断せず、産院・助産師・小児科・地域の保健センターなどにご相談ください。本記事は診断・治療方針を示すものではありません。詳しくは運営者情報をご覧ください。
※本記事の情報は執筆時点のもので、一般的な情報の紹介です。編集部は医療の専門家ではありません。本記事は診断・治療方針を示すものではありません。授乳量・回数・体重の増え方には大きな個人差があり、本記事の数値や目安がご自身のお子さんに当てはまるとは限りません。育児用ミルクの1回量・回数の目安は、お使いの製品の表示をご確認ください。調乳の手順もメーカーによって異なります。母乳やミルクの量、ミルクを足す量や回数、体重の増え方、授乳の悩みについては、自己判断せず、産院・助産師・小児科・地域の保健センターなどにご相談ください。体重が増えていない、おしっこが極端に少ない、ぐったりしている、飲む量が急に減ったといった様子があるときは、早めに医療機関を受診してください。気持ちが落ち込む状態が続く、眠れない、涙が出るといったことがあれば、ひとりで抱え込まず、医療機関や地域の相談窓口にご相談ください。
