※このページは広告収益を得て運営しています。記載は編集部が公開資料と実践から整理しました。発達には個人差がありますので、目安としてお読みください。
読み聞かせで悩むのは、本の選び方ではありません。
聞いてくれない、途中でめくられる、同じ本ばかり——読み方のほうです。
最後まで読めなくて構いません。途中でやめても、読み聞かせは成立します。
勝手にめくるのは興味の表れ。止めずに、めくった先を読むほうが続きます。
同じ本を繰り返すのは自然なこと。予測できる展開に安心する時期があるためです。
上手に読む必要もありません。親の声であることのほうが意味を持ちます。
時間帯は寝る前に限らない。昼間の機嫌がよいときのほうが集中することもあります。
そして毎日でなくていい。義務になると続きません。
書いているのは育児中のスタッフです。
読み聞かせは「ちゃんとやらなければ」という圧がかかりやすい分野でした。負担を減らす方向で整理しています。
聞いてくれないとき
「集中して聞かせなければ」と考えると、うまくいかなくなります。
低月齢の子が1冊を最後まで聞くのは、そもそも難しいことです。
途中で興味が移る、立ち去る、別の本を持ってくる——どれも普通の反応でしょう。
そこで無理に座らせると、読み聞かせ自体が嫌になります。
数ページで終わってもよいと考えるほうが、結果的に長く続きます。
読んでいる途中でページをめくられる——よくある場面です。
これは興味を持っている証拠とも言えます。自分で操作したいという欲求です。
対応としては次の方法があります。
- めくった先から読む
- 戻ってきたらまた読む
- 好きなページだけ繰り返す
- 文章を読まず絵の説明をする
「順番どおりに読む」ことは目的ではありません。本を楽しむことが目的です。
子どもが自分で本を開いて眺めている——これも立派な関わり方でしょう。
声に出して読むことだけが読み聞かせではありません。
近くにいて、子どもが見ているものに反応する——それだけでもやりとりは成立します。
「わんわんだね」「大きいね」といった短い言葉でも、十分な働きかけになります。
同じ本を繰り返す理由
「また同じ本?」と思う場面は多いものです。
ですがこれは発達上、自然なこととされます。
子どもは次に何が起きるか分かることに安心感を覚えます。
初めての本は情報が多く、処理に負担がかかるためです。
繰り返し読むことで、次のような変化も起きます。
- 言葉を覚える
- 先を予測して言うようになる
- 細部に気づく
- 自分で語り始める
飽きているように見えて、毎回違うものを見ている可能性があります。
子どもは平気でも、読む側が飽きます。
これは正直に認めてよい部分でしょう。
対処としては次の方法があります。
- 読む速さを変える
- 声色を変えて遊ぶ
- 別の人が読む——交代する
- 「今日は1回だけ」と数を決める
- しばらくしまっておく
「何回でも読んであげる」を目指すと、親が疲弊します。回数を決めるのは悪いことではありません。
月齢ごとの反応
この時期は内容を理解していません。
反応しているのは親の声と色や形です。
そのため、次のことが言えます。
- 何を読んでもよい——大人の本でも
- 抑揚があると反応しやすい
- はっきりした色のほうが見やすい
- 時間は数分で十分
この時期に「絵本を読まなければ」と気負う必要はないでしょう。
話しかけることの延長と考えて構いません。
手が使えるようになると、本を触りたがります。
めくる、叩く、口に入れる——すべて自然な反応です。
この時期は丈夫な本が向くでしょう。
- 厚みのあるボードブック
- 破れにくい素材
- 口に入れても安全なもの
- 仕掛けがあるもの——引く、めくる
破られるのが心配なら、普通の本は手の届かない場所に置き、丈夫なものだけ渡すという分け方もあります。
この時期になると、指をさして反応するようになります。
「これは?」という問いかけが増える時期でもあるでしょう。
やりとりが生まれるので、読み聞かせが会話に変わっていきます。
ただし教えようとしすぎないほうが続きます。
「これは何色?」と質問攻めにすると、子どもは楽しめなくなることも。
子どもが指さしたものに反応するくらいが、ちょうどよいでしょう。
筋のある話も理解できるようになります。
ただし個人差が大きい時期です。
長い話を好む子もいれば、まだ短いものを繰り返す子もいます。
本人が選ぶものに任せるほうが、無理がないでしょう。
この時期は自分で読むふりを始めることも。覚えた言葉を口に出しながらページをめくる——という遊びです。
読み方の工夫
「もっと感情を込めて」と思う必要はないでしょう。
プロの朗読と比べる意味はありません。
子どもにとって重要なのは親の声であることです。
むしろ次の点を意識するほうが実用的でしょう。
- ゆっくり読む
- 絵を見る時間を取る
- 途中で止まってもよい
- 子どもの反応を待つ
とくに間を取ることは効果があります。読み進めることより、見る時間を確保するほうが大切です。
キャラクターごとに声を変える読み方があります。
楽しめる子もいれば、怖がる子もいます。
また大げさな読み方をすると、絵に集中できないという考え方もあるようです。
どちらが正しいということはなく、その子の反応で決めて構いません。
喜んでいるなら続ける、嫌がるならやめる——それで十分でしょう。
「毎日読まなければ」と考えると、義務になります。
疲れている日、時間がない日、子どもの機嫌が悪い日——読めない日は必ずあります。
その日は読まなくてよいのです。
数日空いても、また読めばよいだけのこと。
続けることが目的なら、無理をしないほうが結果的に続きます。
時間帯と環境
読み聞かせは就寝前のイメージがありますが、必ずしもそうではありません。
次のような時間帯も向いています。
- 朝——機嫌がよいことが多い
- 食後——落ち着いている
- 昼寝の前
- 外遊びのあと——クールダウンとして
眠い時間帯は集中できないこともあります。起きているときのほうが反応がよいという子も多いものです。
就寝前は興奮させない内容を選ぶという工夫もあるでしょう。
集中しやすい環境には、いくつか条件があります。
- テレビを消す
- おもちゃが視界にない
- 明るさが十分にある
- 親もスマホを置く
とくにほかの刺激があると、そちらに気が向きます。
短時間でも、集中できる状況を作るほうが充実するでしょう。
本が取り出しにくい場所にあると、読む機会が減ります。
子どもが自分で選べる高さに置くと、持ってくるようになるでしょう。
ただし全部を出しておくと選べないので、数を絞るという方法もあります。
定期的に入れ替えると、しまっていた本に新鮮さが戻ります。
おもちゃの入れ替えと同じ考え方は知育おもちゃの選び方でも扱っています。
本を大切に扱えないとき
本を破る、噛む、投げる——低月齢では起こります。
これは乱暴だからではなく、物の扱い方をまだ知らないためです。
叱っても理解できない時期があるので、環境で対処するほうが現実的でしょう。
- 丈夫な本だけ渡す
- 破れやすい本は大人が持つ
- 読むときだけ出す
- 破れたら一緒に直す
最後の一緒に直すは、物を大切にする感覚を伝える機会にもなります。
破れは避けられないので、直せる準備をしておくと気が楽になります。
透明なテープがあれば、たいていの破れは補修できます。
「破れたら終わり」と思うと、渡すこと自体をためらってしまうでしょう。
直せると分かっていれば、自由に触らせられます。
図書館という選択
絵本は種類が多く、合うかどうか分からないまま買うことになりがちです。
図書館なら、試してから判断できます。
利点としては次の点が挙げられます。
- 費用がかからない
- 収納が増えない
- 気に入ったものだけ買える
- 司書に相談できる
- おはなし会などの行事がある
自治体によってはブックスタートのような配布事業もあります。健診の際に確認してみてください。
ただし借りた本には、いくつか制約があります。
- 破損させられない
- 口に入れる時期は難しい
- 返却期限がある
- 繰り返し読むには延長が必要
低月齢のうちは買ったものを渡し、大きくなってから図書館を使うという分け方もあるでしょう。
また体調を崩しているときは、借りた本を触らせないほうが無難です。
よくある質問
- 最後まで聞いてくれません。
- 読まなくて構いません。低月齢の子が1冊を最後まで聞くのは、そもそも難しいことです。途中で興味が移る、立ち去る、別の本を持ってくる——どれも普通の反応でしょう。無理に座らせると読み聞かせ自体が嫌になります。数ページで終わってもよいと考えるほうが長く続きます。
- 勝手にページをめくられます。
- 興味を持っている証拠とも言えます。自分で操作したいという欲求です。めくった先から読む、好きなページだけ繰り返す、絵の説明をする——いずれの対応でも構いません。順番どおりに読むことは目的ではなく、本を楽しむことが目的です。
- 同じ本ばかり読みたがります。
- 発達上、自然なこととされます。子どもは次に何が起きるか分かることに安心感を覚えるためです。繰り返すことで言葉を覚える、先を予測して言う、細部に気づくといった変化も起きます。飽きているように見えて、毎回違うものを見ている可能性があります。
- 大人が飽きてしまいます。
- 正直に認めてよい部分です。読む速さを変える、別の人が読む、「今日は1回だけ」と数を決める、しばらくしまっておく——いずれも有効でしょう。「何回でも読んであげる」を目指すと親が疲弊します。回数を決めるのは悪いことではありません。
- 上手に読めません。
- 上手である必要はありません。子どもにとって重要なのは親の声であることです。むしろゆっくり読む、絵を見る時間を取る、子どもの反応を待つほうが実用的でしょう。とくに間を取ることは効果があります。読み進めるより、見る時間を確保するほうが大切です。
- いつ読むのがいいですか?
- 寝る前とは限りません。朝、食後、昼寝の前、外遊びのあと——いずれも向いています。眠い時間帯は集中できないこともあり、起きているときのほうが反応がよいという子も多いものです。就寝前は興奮させない内容を選ぶという工夫もあるでしょう。
- 本を破ってしまいます。
- 自然なことです。乱暴だからではなく、物の扱い方をまだ知らないためです。叱っても理解できない時期があるので、丈夫な本だけ渡す、読むときだけ出すといった環境での対処が現実的でしょう。破れたら一緒に直すのは、物を大切にする感覚を伝える機会にもなります。
- 毎日読まないといけませんか?
- その必要はありません。疲れている日、時間がない日、子どもの機嫌が悪い日——読めない日は必ずあります。義務になると続かなくなるので、読まない日があってよいと考えてください。数日空いても、また読めばよいだけのことです。
まとめ|ちゃんとやらなくていい
読み聞かせは最後まで読む必要がありません。数ページで終わっても成立します。
めくられたらその先を読む。興味の表れと捉えてください。
同じ本の繰り返しは自然なこと。大人が飽きたら、回数を決めて構いません。
上手に読む必要もなく、親の声であることに意味があります。
時間帯は寝る前に限らず、機嫌のよいときのほうが集中することも。
そして毎日でなくていい。義務にすると、続かなくなります。
まとめたのはBabyBest編集部です。読み聞かせは「ちゃんとやらなければ」という圧がかかりやすい分野でした。負担を減らす方向で書いています。発達には個人差がありますので、目安としてお読みください。運営の考え方は運営者情報に記しています。
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