※本記事は、医師監修の公開情報やメーカーの公開情報をもとに編集部が独自に整理した一般的な情報で、診断・治療を目的とするものではありません。本記事にアフィリエイト広告は含まれていません。排泄の自立の時期や進み方には非常に大きな個人差があり、本記事の目安がどのお子さんにも当てはまるわけではありません。本記事は特定の進め方を推奨するものではありません。気になることがあるときは、健診の際や小児科でご相談ください。
「トイトレっていつから?」「まわりはもう終わってるのに…」「なかなか進まない」——排泄の自立は、保護者が焦りやすいテーマです。この記事では、体の中で何が起きているのかを理解したうえで、焦らず進めるための考え方を整理します。
おむつはずれが遅いのは、保護者の方の責任ではありません。そして、お子さんの知能とも関係ありません。
失敗が続くのは、まだ発達の途中だからです。排尿をコントロールする力の発達には非常に大きな個人差があります。いずれ必ずできるようになります。
できないことを叱っても、子どもはストレスを抱えるばかりで、かえって発達にブレーキをかけてしまいます。特に、よその子と比較して叱るのは避けてください。
この記事は、「早く終わらせる方法」ではなく、「焦らずに済む考え方」をお伝えするために書いています。
BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。トイトレは進め方の情報が多い一方で、うまくいかないときに保護者が自分を責めやすいテーマだと感じています。本記事は、医師監修の公開情報をもとに、体の中で何が起きているのかを理解できるよう整理しました。この記事にアフィリエイト広告は含まれていません。グッズの詳細は専門記事にゆずり、ここでは全体像と考え方をお伝えします。
排泄の自立には、体・脳・言葉の発達がそろう必要があります。①膀胱にためられる ②尿意に気づく ③伝える・我慢する ④自分でトイレへ行く——「尿意が分かる」はまだ第一歩で、そこからいくつものステップがあります。始める目安はおしっこの間隔が2時間以上あくことで、時期としては2歳半〜3歳ごろがひとつの目安。ただし年齢で区切らず、その子のサインを見てください。進め方は決まった時間に誘い、座れたこと自体をほめることから。うまくいかないときは中断してよいのです。おむつはずれが遅いのは保護者の責任ではなく、知能とも関係ありません。
※発達には大きな個人差があります。年齢で区切らず、その子のサインを見てください。
排泄の自立に必要な発達
- 生まれたては膀胱が小さく、たまると反射的に出てしまう
- 成長で膀胱の容量が増え、脳が発達して尿意を意識できるようになる
- 尿意の自覚は第一歩・伝える、我慢するなどステップがいくつもある
まず、体の中で何が起きているのかを知っておくと、焦りが減ります。
生後まもないころは、おしっこの回数が昼夜を問わずとても多いものです。これは尿をためておく膀胱が小さいうえに、少したまると反射的に出てしまうため。意識してコントロールすることは、そもそもできません。
成長するにつれて、膀胱の容量が増えていきます。さらに夜間は尿を作らなくするホルモンが働くようになります。そして脳が発達してくると、膀胱に尿がたまったことが大脳に伝わり、「おしっこがたまったよ」という合図や「出して」という指令が出るようになります。ここで初めて、子どもは尿意を意識するようになります。
ここが誤解されやすい点です。尿意を自覚するのは、排泄の自立に向けての第一歩にすぎません。
何となく「おしっこがたまった」「出したい」と感じていても、おむつの中でしてしまう時期はしばらく続きます。なぜなら、そこから先にいくつものステップがあるからです。
- おしっこやうんちをしたくなったら、大人に伝える(言葉や仕草で)
- トイレという決まった場所まで我慢する
- 自分でトイレまで歩いて行く
- 便座やおまるに安定して座る
つまり、コミュニケーション能力の獲得や、トイレが排泄の場であるというルールを知ることといった知的発達も大きな要素です。体の準備だけでは進みません。
始める目安とサイン
- おしっこの間隔が2時間以上あくのが基本の目安
- 時期としては2歳半〜3歳ごろがひとつの目安
- 年齢で区切らず、その子のサインを見る
| サイン | 内容 |
|---|---|
| おしっこの間隔 | 2時間以上あくようになる(膀胱にためられるようになったサイン) |
| 体の発達 | 一人で歩ける/便座やおまるに安定して座れる |
| 言葉・伝達 | 「出た」「行きたい」を言葉や仕草で伝えられる |
| 興味・関心 | トイレやおまるに関心を示す/家族がトイレに行くのを気にする |
| 理解 | おまるや補助便座の使い方を理解している |
最も基本的な目安が、おしっこの間隔です。2時間以上あくようになったら、膀胱におしっこをためられるようになったサイン。逆に間隔があかなければ、しばらく様子を見ましょう。おむつ替えの記録をつけると、間隔を把握しやすくなります。
時期の目安としては、2歳半から3歳の間がスタートに適しているとされます。ただし、2歳になったからといって、どの子もすぐ始められるわけではありません。膀胱にためられる量には個人差があり、膀胱の感覚が過敏ですぐにおしっこをしたくなる子もいます。
「夏がいい」と言われますが、トレーニング開始に季節はとくに関係ありません。夏にはおしっこの量や回数が減る・薄着になる・洗濯物が乾きやすいという進めやすさはあります。
ただし、体の発達が進み、おしっこをためて我慢できる状態になっていれば、冬に開始しても問題ありません。「夏を逃したから来年まで待つ」と考える必要はありません(夏に始めるトイレトレーニング)。
基本の進め方
起床後・食後など、決まったタイミングでトイレに誘う習慣をつくります。まずは座ってみるところから。無理に座らせる必要はありません。
ここが大切です。出ることを目標にせず、「座れたこと自体」をしっかりほめてください。成功体験の積み重ねが、次につながります。
成功したら、一緒に喜んでください。本人の「できた」という実感を積み重ねていきます。
失敗して当たり前です。前述のとおり、叱るとストレスを抱え、かえって発達にブレーキをかけます。トイレそのものを嫌がるようになることもあります。
それでも、忙しいときや体調が悪いときは、カッとなることもあるでしょう。気持ちがおさまったら、楽しく相手をしてあげることで、お子さんの気持ちは癒やされます。完璧な対応ができなくても大丈夫です。
トレーニングパンツは、ある程度トイレでおしっこができるようになってから導入するとよいとされています。パンツが濡れた感覚が分かりやすくなるためです。最初から使う必要はありません(トイトレ補助グッズ)。
つまずいたときの考え方
うまくいかないときは、いったんやめて構いません。「一度始めたら続けなければ」ということはありません。
子どもが嫌がるときは、その日は休んでよいのです。数週間、数か月あけてから再開したら、あっさり進んだというケースもあります。子どもの発達が追いついていないだけなので、待つことに意味があります。
また、一度できたのに後戻りすることも珍しくありません。環境の変化(入園、引っ越し、きょうだいの誕生など)が影響することもあります。後戻りは失敗ではありません(進まない・後戻りするとき)。
比べないこと——同じ月齢でも進み方はまったく違います。排尿をコントロールする力の発達は個人差が大きいので、よその子と比べても意味がありません。園で「まだ?」と聞かれることもあるかもしれませんが、お子さんの発達のペースを優先してください。
うんちだけできない、トイレを怖がるといった特定の悩みは、原因に応じた対処があります(トイレでうんちだけできない・怖がるとき)。夜のおむつは昼とはまったく別のもので、ホルモンの働きが関わるため、意識的な努力では解決しません(夜のおむつはずし・おねしょ対策)。
次のようなときは、健診の際や小児科で相談してみてください。
- 便秘がち——うんちが硬くて痛いと、我慢する悪循環になることがあります
- おしっこの回数や様子に気になる変化がある
- 強く怖がる・極端に拒否する状態が続く
- 保護者の方が疲れてしまっている——これも十分な相談理由です
「こんなことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。健診はこうした相談のための機会でもあります。
目的別の関連記事
よくある質問
- トイトレはいつから始めればいいですか?
- おしっこの間隔が2時間以上あくようになったら、膀胱にためられるようになったサインです。時期としては2歳半から3歳の間がひとつの目安とされます。ただし年齢で区切らず、その子のサイン(歩ける、座れる、伝えられる、興味を示す)を見てください。間隔があかなければ、しばらく様子を見て構いません。
- まわりの子より遅い気がして焦ります。
- 排尿をコントロールする力の発達には非常に大きな個人差があります。おむつはずれが遅いのは保護者の方の責任ではありませんし、お子さんの知能とも関係ありません。いずれ必ずできるようになります。よその子と比べて叱ると、子どもはストレスを抱え、かえって発達にブレーキをかけてしまいます。
- 失敗が続くのですが、どうすればいいですか?
- 失敗が続くのは、まだ発達の途中だからです。叱らずに、座れたこと自体をほめてください。出ることを目標にせず、成功体験を積み重ねるほうが結果的に近道になります。うまくいかないときは、いったん中断して構いません。数週間から数か月あけて再開したら進んだ、というケースもあります。
- 夏に始めないとダメですか?
- 季節はとくに関係ありません。夏はおしっこの量や回数が減る、薄着になる、洗濯物が乾きやすいという進めやすさはありますが、体の発達が進んでいれば冬に始めても大丈夫です。「夏を逃したから来年まで待つ」と考える必要はありません。
- トレーニングパンツはいつから使いますか?
- ある程度トイレでおしっこができるようになってから導入するとよいとされています。パンツが濡れた感覚が分かりやすくなるためです。最初から使う必要はありません。まずは決まった時間にトイレへ誘い、座ることに慣れるところから始めましょう。
- 一度できたのに後戻りしました。
- 珍しいことではありません。入園、引っ越し、きょうだいの誕生など、環境の変化が影響することもあります。後戻りは失敗ではないので、責めずに見守ってください。焦って厳しくすると、かえってトイレを嫌がるようになることがあります。気になることがあれば、健診の際に相談してみてください。
まとめ
排泄の自立には、体・脳・言葉の発達がそろう必要があります。「尿意が分かる」はまだ第一歩で、そこから伝える・我慢する・トイレまで行くといったステップがいくつもあります。だから時間がかかって当たり前なのです。
始める目安はおしっこの間隔が2時間以上あくこと。時期としては2歳半〜3歳ごろですが、年齢で区切らず、その子のサインを見てください。季節にこだわる必要もありません。進め方は、決まった時間に誘い、座れたこと自体をほめることから。トレーニングパンツは、ある程度できるようになってからで十分です。
そして、いちばんお伝えしたいこと。うまくいかないときは、中断して構いません。失敗が続くのはまだ発達の途中だからです。おむつはずれが遅いのは、保護者の方の責任ではありませんし、お子さんの知能とも関係ありません。いずれ必ずできるようになります。気になることがあれば、健診の際や小児科でご相談ください。
- 医師監修の解説(生後間もないころは膀胱が小さく少したまると反射的に出てしまう/成長するにつれて膀胱の容量が増え、夜間は尿を作らなくするホルモンが働くようになる/脳が発達すると膀胱に尿がたまったことが大脳に伝わり尿意を意識するようになる/尿意の自覚は排泄の自立に向けての第一歩にすぎず、伝える・トイレまで我慢するなどステップがいくつもある/コミュニケーション能力の獲得やトイレが排泄の場であるというルールを知ることなどの知的発達も大きな要素)
- 医師監修のQ&A(開始の目安として2時間以上おしっこの間隔があくかどうかを確認し、あかなければしばらく様子を見る/膀胱にためられる量には個人差があり、膀胱の感覚が過敏ですぐにおしっこをしたくなる子もいる/2歳半から3歳の間をスタートの目安に/季節はとくに関係ないが、夏はおしっこの量や回数が減る・薄着になる・洗濯物が乾きやすいというメリットがある/失敗が続くのはまだ発達の途中だから/叱ってもストレスを抱え込むばかりでかえって発達にブレーキをかける/排尿をコントロールする力の発達は個人差が大きく、よその子と比較して叱るのは禁物/おむつはずれが遅いのは保護者の責任ではなく子どもの知能にも関係ない)
- 育児情報サイトの解説(おしっこの間隔が2時間くらい空いたら膀胱にためられるようになったサイン/おむつ交換の記録表をつけると間隔を把握しやすい/トレーニングパンツはある程度トイレでオシッコができるようになってから導入する)
- 米国小児科学会の資料に基づく解説(子どものペースを尊重し、前向きな関わりで進めることがすすめられている/決まった時間にトイレへ誘う習慣をつくる/出ても出なくても座れたこと自体をほめる/嫌がるときは無理に座らせず、その日は休んで構わない)
BabyBest編集部 2人の子どもを育てながら、育児グッズ比較メディア「BabyBest」を運営しています。医師監修の公開情報などをもとに、一般的な情報として記事を作成しています。本記事は診断・治療を目的とするものではありません。本記事にアフィリエイト広告は含まれていません。排泄の自立の時期や進み方には非常に大きな個人差があり、本記事の目安がどのお子さんにも当てはまるわけではありません。本記事は特定の進め方を推奨するものではありません。気になることがあるときは、健診の際や小児科でご相談ください。詳しくは運営者情報をご覧ください。
※本記事の情報は執筆時点のもので、一般的な情報の紹介です。診断・治療を目的とするものではありません。排泄の自立の時期や進み方には非常に大きな個人差があり、本記事の目安がどのお子さんにも当てはまるわけではありません。本記事は特定の進め方を推奨するものではありません。便秘がち、おしっこの様子に気になる変化がある、強く怖がる状態が続くなどの場合は、健診の際や小児科でご相談ください。保護者の方が疲れてしまっているときも、遠慮なくご相談ください。
