※本記事は、日本小児歯科学会の見解を含む公開情報をもとに編集部が独自に整理した一般的な情報で、診断・治療を目的とするものではありません。本記事にアフィリエイト広告は含まれていません。歯並びやかみ合わせへの影響、卒業の時期には個人差があります。気になる場合は、自己判断せず小児科・歯科にご相談ください。誤飲・窒息を防ぐため、対象月齢と安全基準を守ってお使いください。破損したものは使用しないでください。
「歯固めとおしゃぶり、何が違う?」「おしゃぶりは歯並びに影響する?」「いつまで使っていい?」——見た目は似ていますが、目的も注意点もまったく違います。この記事で違いを整理します。
この2つは置き換えられるものではありません。
- 歯固め——「かむ」ためのもの。歯が生え始めるころの歯ぐきのむずむずをやわらげる目的で使います。歯並びへの影響は指摘されていません
- おしゃぶり——「吸う」ためのもの。落ち着かせる・入眠を助ける目的で使います。長期使用は歯並びに影響することがあります
だから注意点も違います。歯固めは誤飲・窒息と衛生管理が主な注意点。おしゃぶりはそれに加えて卒業の時期を意識する必要があります。
BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。歯固めとおしゃぶりは同じ売り場に並んでいることが多く、混同されやすいアイテムです。本記事は、2つの違いを明確にすることを目的に、日本小児歯科学会の見解をもとに整理しました。この記事にアフィリエイト広告は含まれていません。個別の製品選びは専門記事にゆずります。
歯固めは「かむ」もの、おしゃぶりは「吸う」もので、目的が違います。歯並びへの影響が指摘されているのはおしゃぶりのほう——日本小児歯科学会は、長期使用で上顎前突(出っ歯)・開咬・乳臼歯交叉咬合などになりやすいとし、1歳過ぎから少しずつやめる練習をして、2歳半ごろまでにやめることを勧めています。1歳半までの使用なら影響は少ないとされ、1歳半〜2歳の時点でやめれば発育とともに改善しやすいとも。一方、米国ではSIDS対策として就寝時の使用を推奨する声もあります。共通の注意は誤飲・窒息の防止と衛生管理。破損したら使わないでください。
※歯固めは「かむ」、おしゃぶりは「吸う」——用途が違うので置き換えられません。
おしゃぶりと歯並びの関係
- 長期使用は不正咬合につながることがある
- 1歳過ぎから減らし、2歳半ごろまでの卒業が推奨
- 早い時期にやめれば発育とともに改善しやすい
日本小児歯科学会によると、長期間おしゃぶりを使用している子どもは、使用していない子どもと比較して、「上顎前突(出っ歯)」「開咬(かいこう)」「乳臼歯交叉咬合」などの不正咬合になりやすいとされています。
| 時期 | 考え方 |
|---|---|
| 〜1歳半 | 歯並びへの影響は少ないとされています |
| 1歳過ぎ〜 | 少しずつやめる練習を始めるのが望ましいとされます |
| 1歳半〜2歳 | 影響が見られるケースもありますが、この時点でやめれば発育とともに改善しやすい |
| 2歳半ごろまで | やめられるようにしたほうがよいとされています |
| 2歳半〜3歳以降 | 乳臼歯が生え揃う時期。ここまで使用を続けるとかみ合わせの異常が残る可能性 |
寝るときだけの使用は、日中も常用するよりも歯並びへの影響は軽減される傾向があります。ただし影響が完全になくなるわけではありません——睡眠中も微弱な圧力が歯や骨にかかり続けるためです。
アメリカでは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク軽減策として、就寝時のおしゃぶり使用を推奨する声もあります。
一方で日本小児歯科学会は、長期使用による歯並びへの影響を考慮し、2歳半までの卒業を推奨しています。
見解が分かれる部分なので、この記事ではどちらか一方を勧めることはしません。気になる場合は、かかりつけの小児科や歯科でご相談ください。寝床の安全については安全な寝床づくりもご覧ください。
卒業の進め方は、いきなりやめるのではなく使用の頻度を徐々に減らすのが基本です。具体的な方法はおしゃぶり卒業ガイドで解説しています。
歯固めの位置づけ
- 歯の生え始めのむずむずをやわらげる
- 歯並びへの影響は指摘されていない
- かむものなので、素材と耐久性が重要
歯固めは「かむ」ためのものです。歯が生え始めるころ、歯ぐきがむずむずして機嫌が悪くなることがあります。かめるものがあると、その不快感がまぎれる場合があります。
歯並びへの影響は指摘されていません。おしゃぶりのように「吸い続ける」ものではなく、かむ動作なので、歯列に持続的な圧力がかかりません。
選ぶときは素材(シリコン・木・布など)、形(握りやすさ・口に入る部分の大きさ)、耐久性を見ます。かみちぎれる素材は誤飲の原因になるので避けてください。詳しくは歯固めはいつから?で解説しています。
なお、歯ぐずり(歯の生え始めの不機嫌)への対処は歯固めだけではありません。冷やしたガーゼをかませるといった方法もあります(歯ぎしり・歯ぐずりの悩み)。
共通する安全と衛生の注意
- 破損したら使わない——かみちぎれた、ひびが入った、部品が緩んだものは誤飲の危険があります。使用前に毎回確認してください
- 対象月齢を守る——製品ごとに定められた月齢・安全基準を確認してください
- ひもは首に巻きつかないように——おしゃぶりホルダーを使う場合、長すぎるひもは危険です。就寝時は外してください(おしゃぶりホルダー)
- 小さい部品に注意——ビーズやリングなど、外れて口に入る大きさのものがないか確認を
- 使用中は目を離さない——特に低月齢のうちは、そばで見守ってください
口に直接入れて長く使うものなので、清潔に保つことが大切です。洗える・消毒できるものを選ぶと管理しやすくなります。
消毒の方法は製品によって異なります。煮沸・電子レンジ・薬液のどれに対応しているか、説明書で確認してください。対応していない方法で消毒すると素材が傷んで破損の原因になります。
落としたら洗うのが基本。外出時は予備を持つか、ケースに入れると衛生的です。
変色、べたつき、変形、ひびが見られたら交換してください。使用頻度によって寿命は変わりますが、多くの製品で交換の目安が示されています。
特におしゃぶりは吸い続けることで劣化します。定期的に新しいものへ替えることを前提に考えておきましょう。
歯固めもおしゃぶりも、必ず使わなければならないものではありません。
受けつけない子もいますし、なくても困らない家庭もあります。おしゃぶりについては「使わないに越したことはない」とする歯科医の見解もあります。
一方で、おしゃぶりで落ち着く子もいますし、保護者の負担が減るという現実的な利点もあります。使うか使わないかは、家庭の状況で判断して構いません。使う場合に卒業の時期を意識しておくことが大切です。
目的別の詳しい記事
よくある質問
- 歯固めとおしゃぶりは何が違いますか?
- 目的が違います。歯固めは「かむ」もので、歯が生え始めるころの歯ぐきのむずむずをやわらげる目的で使います。おしゃぶりは「吸う」もので、落ち着かせる・入眠を助ける目的で使います。歯並びへの影響が指摘されているのはおしゃぶりのほうで、歯固めについては指摘されていません。
- おしゃぶりは歯並びに影響しますか?
- 長期間使用すると影響することがあります。日本小児歯科学会によると、長期使用の子どもは「上顎前突(出っ歯)」「開咬」「乳臼歯交叉咬合」などの不正咬合になりやすいとされています。ただし1歳半までの使用なら影響は少ないとされ、1歳半〜2歳の時点でやめれば発育とともに改善しやすいともされています。
- おしゃぶりはいつまでに卒業すべきですか?
- 日本小児歯科学会は、1歳過ぎぐらいから少しずつやめる練習をして、2歳半ぐらいまでにやめられるようにしたほうがよいとしています。乳臼歯が生え揃う2歳半〜3歳以降まで使用を続けると、かみ合わせの異常が残る可能性があるためです。いきなりやめるのではなく、使用頻度を徐々に減らすのが基本です。
- 寝るときだけなら大丈夫ですか?
- 日中も常用するよりは歯並びへの影響が軽減される傾向がありますが、完全になくなるわけではありません。睡眠中も微弱な圧力が歯や骨にかかり続けるためです。2歳を過ぎたら徐々に使用を減らしていくとよいでしょう。なお米国ではSIDS対策として就寝時の使用を推奨する声もあり、見解が分かれる部分です。
- 安全面で気をつけることは?
- 誤飲・窒息の防止です。かみちぎれた、ひびが入った、部品が緩んだものは使わないでください。対象月齢と安全基準を守り、ホルダーのひもが首に巻きつかないよう注意を。就寝時はホルダーを外してください。使用前に毎回、破損がないか確認する習慣をつけましょう。
- 使わなくても大丈夫ですか?
- 必ず使わなければならないものではありません。受けつけない子もいますし、なくても困らない家庭もあります。おしゃぶりについては「使わないに越したことはない」とする歯科医の見解もあります。一方で落ち着く子もいて、保護者の負担が減るという利点もあります。家庭の状況で判断して構いません。
まとめ
歯固めは「かむ」もの、おしゃぶりは「吸う」もの——見た目は似ていますが、目的が違うので置き換えられません。
歯並びへの影響が指摘されているのはおしゃぶりのほうです。日本小児歯科学会は、長期使用で上顎前突・開咬・乳臼歯交叉咬合などになりやすいとし、1歳過ぎから少しずつやめる練習をして、2歳半ごろまでにやめることを勧めています。1歳半までの使用なら影響は少なく、1歳半〜2歳でやめれば発育とともに改善しやすいとも。ただし米国ではSIDS対策として就寝時の使用を推奨する声もあり、見解が分かれる部分です。
共通の注意は誤飲・窒息の防止と衛生管理。かみちぎれた、ひびが入ったものは使わないでください。ホルダーのひもは首に巻きつかないよう注意し、就寝時は外しましょう。そして「使わない」という選択もあります。気になることがあれば、自己判断せず小児科・歯科にご相談ください。
- 小児歯科の解説(日本小児歯科学会によると、長期的におしゃぶりを使い続けていると歯並びに影響を与えるリスクがあるため、1歳過ぎぐらいから少しずつおしゃぶりをやめる練習をして、2歳半ぐらいまでにやめられるようにしたほうがよい/長期間おしゃぶりを使用している子どもは使用していない子どもと比較して「上顎前突(出っ歯)」「開咬」「乳臼歯交叉咬合」などの歯並び(不正咬合)になりやすいとされる/1歳半や2歳の時点でもおしゃぶりによる歯並びの影響が見られるケースはあるが、この時点でやめると歯並びの問題は発育とともに改善しやすい/乳臼歯が生え揃う2歳半〜3歳過ぎまで継続して使用していると影響が残る可能性)
- 歯科医院の解説(日本小児歯科学会の調査によれば、乳臼歯が生え揃う2歳半〜3歳以降までおしゃぶりを使用していると噛み合わせの異常が残る可能性があるとされる/使用期間や頻度、個人差によってリスクは異なる/1歳半までの使用であれば歯並びへの影響は少ないとされる/おしゃぶりを寝るときだけ使用する場合、日中も常用するよりも歯並びへの影響は軽減される傾向があるが、影響が完全になくなるわけではなく、睡眠中もおしゃぶりによる微弱な圧力が歯や骨にかかり続ける/アメリカでは乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク軽減策として就寝時のおしゃぶり使用を推奨する声もあるが、日本小児歯科学会は長期使用による歯並びへの影響を考慮し2歳半までの卒業を推奨している)
BabyBest編集部 2人の子どもを育てながら、育児グッズ比較メディア「BabyBest」を運営しています。日本小児歯科学会の見解を含む公開情報をもとに、一般的な情報として記事を作成しています。本記事は診断・治療を目的とするものではありません。本記事にアフィリエイト広告は含まれていません。歯並びやかみ合わせへの影響、卒業の時期には個人差があります。気になる場合は、自己判断せず小児科・歯科にご相談ください。誤飲・窒息を防ぐため、対象月齢と安全基準を守ってお使いください。破損したものは使用しないでください。詳しくは運営者情報をご覧ください。
※本記事の情報は執筆時点のもので、一般的な情報の紹介です。診断・治療を目的とするものではありません。歯並びやかみ合わせへの影響、卒業の時期には個人差があり、本記事の時期は目安です。気になる場合は、自己判断せず小児科・歯科にご相談ください。誤飲・窒息を防ぐため、対象月齢と安全基準を守り、使用前に破損がないか毎回ご確認ください。かみちぎれた、ひびが入った、部品が緩んだものは使用しないでください。ホルダーのひもが首に巻きつかないよう注意し、就寝時は外してください。消毒方法は製品ごとに異なるため、説明書をご確認ください。
