※当ページは広告収益を得ています。掲載内容は編集部が公開資料と実際の使用感からまとめました。対象年齢は製品ごとに定められていますため、お求めの前に表示をご確認ください。
モンテッソーリ、シュタイナー、レッジョ、STEAM——名前は聞くけれど、何が違うのかは分かりにくいものです。
結論を先に言えば、子どもをどう見るかが違います。
シュタイナーは想像で補う余地を残します。作り込みすぎない道具が特徴です。
レッジョ・エミリアは表現の過程を重視します。完成品より、素材と時間を与える発想です。
STEAMは仕組みへの興味を扱います。科学や技術への入口という位置づけです。
ピクラーは体の動きから発達を捉えます。登る、渡る、バランスを取るという運動が中心です。
どれかを選ぶ必要はありません。家庭で全部を実践するのは非現実的だからです。
実際に有効なのは、それぞれの発想を借りること。道具より考え方が本体です。
まとめたのは育児中のスタッフです。
教育法の話は思想と商品が混ざりやすい分野でした。分けて整理しています。
シュタイナー|余白を残す
シュタイナー教育で使われる道具には、共通した特徴があります。
- 人形に顔が描かれていない
- 積み木に色を塗らない
- 天然素材を使う——木、羊毛、蜜蝋
- 用途が限定されない形
理由は、子どもが想像で補う余地を残すためとされます。
細かく作り込まれた玩具は、遊び方も決まってしまう——という考え方です。
顔のない人形なら、そのときの気持ちに合わせて笑っても泣いてもいられます。
顔の表現を抑えた人形です。子ども自身が表情を想像しながら遊ぶという発想に基づいています。素材の手触りも重視されます。
もうひとつの特徴が素材へのこだわりです。
木や蜜蝋のように、触感のあるものが選ばれます。
プラスチックは均質で扱いやすい反面、手に伝わる情報が少ないという見方です。
蜜蝋のクレヨンは、体温で少し柔らかくなり、重ね塗りで色が混ざります。
描くという行為そのものが感触を伴う体験になる、という設計でしょう。
蜜蝋を使ったクレヨンです。手触りと発色に特徴があり、重ね塗りで色を混ぜられます。口に入れる時期でも比較的安心とされる素材です。
積み木も、正確な立方体ばかりではありません。
木の形をそのまま活かしたものや、曲線を含むものが使われます。
不揃いだからこそ、積み方を考える必要が生まれるという発想です。
また同じ形が、あるときは家に、あるときは船に見立てられます。
用途が決まっていないほど、遊びの幅が広がるという考え方でしょう。
木の形をそのまま活かした積み木なら、置き方を毎回考えることになります。
同じ形が家にも船にもなる——用途が決まっていないほど遊びの幅は広がります。
レッジョ・エミリア|過程を見る
レッジョ・エミリアの特徴は、プロセス重視という点です。
「何を作ったか」より「どう考えたか」を見ます。
そのため、次のような進め方になります。
- 素材だけを用意する
- 手順を教えない
- 子どもの試行錯誤を記録する
- 大人は環境を整える役
「正しい作り方」がないため、大人が口を出しにくい設計とも言えます。
使われるのは、特別な玩具ではありません。
- クレヨン、絵の具、色鉛筆
- 粘土——小麦粉や米粉のものも
- 自然物——葉、石、木の実
- 廃材——箱、筒、包装材
つまり家にあるものでも成立します。
ただし散らかることは避けられません。家庭で取り入れるなら、その覚悟が要ります。
床にシートを敷く、汚れてよい服にする——準備をしておくと、大人の許容範囲が広がるでしょう。
手順を決めずに使わせるという発想です。汚れる前提なので、洗える素材か、床の対策があるかも確認してください。
小麦粉や米粉を使った粘土なら、口に入れる時期でも比較的使いやすいとされます。
形が残らないぶん、作る過程そのものを楽しめるのも特徴でしょう。
ただし小麦アレルギーがある場合は素材をご確認ください。
STEAM|仕組みに触れる
STEAMは科学・技術・工学・芸術・数学の頭文字を並べたものです。
個別の教科ではなく、横断的に扱うという発想が特徴とされます。
幼児向けの教材では、次のような要素が扱われます。
- 順序立てて考える——プログラミングの基礎
- 観察する——拡大して見る、比べる
- 組み立てる——構造を作る
- 試して直す——うまくいかない経験
とくに試して直すという部分が中心にあります。
プログラミングと聞くと画面を想像しますが、幼児向けには使わない教材があります。
カードを並べて動きを指示する、ブロックを組んで動かす——といった形です。
利点は手を動かして考えられること。順序を並べ替えるという操作が、目に見えます。
ただし対象年齢が高めの製品が多い分野です。早く与えても理解が追いつかないので、表示を確認してください。
カードを並べて動きを指示するタイプです。画面を使わずに順序立てて考える練習ができます。対象年齢は必ずご確認ください。
カード以外に、ブロックを差し込んで動きを組み立てる教材もあります。
いずれも手を動かしながら考えられるのが利点ですが、対象年齢は高めです。
もっと低年齢から入れるのが観察です。
虫や葉を拡大して見る——それだけで「見えていなかったものが見える」という体験になります。
難しい説明は要りません。驚くことが出発点でしょう。
ただし扱いには大人の付き添いが必要です。レンズや小さな部品があるためです。
身近なものを拡大して見る道具です。難しい説明より、驚く体験そのものが入口になります。使用には大人の付き添いを。
ピクラー|体から捉える
ピクラーの考え方は、体の動きに着目します。
特徴的なのは大人が手を出さないという姿勢です。
- できるまで待つ
- 無理に座らせない・立たせない
- 自分のペースで挑戦させる
- 安全な環境だけ用意する
登る、渡る、バランスを取る——こうした動きを自発的に行えるようにする、という発想です。
この分野の遊具は、家庭で導入するハードルが高めです。
理由は次のとおりです。
- 場所を取る——常設できるか
- 転落のリスクがある
- 周囲に余白が必要
- 使わない時期の保管
下にマットを敷く、周囲に物を置かない——といった対策が前提になります。
導入するなら設置場所を先に決めてから検討してください。
登る動作を自発的に行うための遊具です。設置場所と転落への対策を先に決めてから検討してください。周囲の余白も必要になります。
登り台より場所を取らないものとして、揺らして遊ぶボードもあります。
用途が決まっていないため、伏せてトンネルにするなど見立て遊びにも使われます。
使用時は周囲に物を置かないでください。
家庭で取り入れるなら
どの教育法も、本来は環境と大人の関わり方を含めた体系です。
道具だけそろえても、そのとおりにはなりません。
家庭で現実的なのは、発想を借りることでしょう。
- シュタイナー——おもちゃを減らし、素材を選ぶ
- レッジョ——手順を教えず、任せてみる
- STEAM——「なぜ」に付き合う
- ピクラー——手を出さずに待つ
いずれも費用がかからない部分に本質があります。
正直に書くと、子どもによって合わないことがあります。
顔のない人形を怖がる、素材だけ渡されても手が動かない、待たれるのが苦痛——どれも起こりえます。
その場合、無理に続ける必要はありません。
教育法は大人が選ぶものですが、遊ぶのは子どもです。
本人が楽しめないなら、それは合っていないということでしょう。
「シュタイナーで統一する」といった必要もありません。
木の積み木とプラスチックのブロックが並んでいても、問題は起きないでしょう。
むしろ選択肢があるほうが、その日の気分で遊べます。
大切なのは子どもが手を伸ばすか——それ以上の基準はありません。
買う前に確認したいこと
- 対象年齢——安全の基準でもあります
- 誤飲しない大きさか——小さい部品の有無
- 置き場所——大型の遊具は特に
- 手入れ——洗えるか、拭けるか
- 塗料や素材——口に入れる時期なら
とくに木製は水に弱いことが多いもの。丸洗いできない前提で考えてください。
また兄弟がいる場合、上の子向けの小さい部品が下の子の手に届く環境になります。
この分野の道具は高価なものが多くあります。
合うか分からないものに大きな出費をするのは、判断が難しいでしょう。
レンタルやサブスクで試すという方法もあります。
詳しくは育児グッズは借りるか買うかで扱っています。
よくある質問
- 教育法の違いは何ですか?
- 子どもをどう見るかが違います。シュタイナーは想像で補う余地を残し、レッジョは表現の過程を重視、STEAMは仕組みへの興味を扱い、ピクラーは体の動きから発達を捉えます。どれかを選ぶ必要はなく、発想を借りるほうが現実的でしょう。
- なぜ顔のない人形なのですか?
- 子どもが想像で補う余地を残すためとされます。細かく作り込まれた玩具は遊び方も決まってしまう、という考え方です。顔がなければ、そのときの気持ちに合わせて笑っても泣いてもいられます。ただし怖がる子もいるので、合わなければ無理に使う必要はありません。
- レッジョは家庭でもできますか?
- 素材は家にあるもので足ります。クレヨン、粘土、自然物、廃材——特別な玩具は不要です。ただし散らかることは避けられません。床にシートを敷く、汚れてよい服にするなど、準備をしておくと大人の許容範囲が広がるでしょう。
- プログラミング教材は何歳からですか?
- 対象年齢が高めの製品が多い分野です。早く与えても理解が追いつかないので、必ず表示を確認してください。もっと低年齢から入れるのは観察のほうで、虫や葉を拡大して見るといった体験なら幼児期から可能です。
- 登る遊具は家に置けますか?
- 場所と安全が課題になります。常設できるか、転落への対策、周囲の余白、使わない時期の保管——この4点を先に検討してください。下にマットを敷く、周囲に物を置かないといった対策が前提になります。
- ひとつの教育法で統一すべきですか?
- その必要はありません。木の積み木とプラスチックのブロックが並んでいても問題は起きないでしょう。むしろ選択肢があるほうが、その日の気分で遊べます。大切なのは子どもが手を伸ばすか——それ以上の基準はありません。
- 子どもに合わない場合は?
- 無理に続ける必要はありません。顔のない人形を怖がる、素材だけ渡されても手が動かない、待たれるのが苦痛——どれも起こりえます。教育法は大人が選ぶものですが、遊ぶのは子どもです。本人が楽しめないなら、それは合っていないということでしょう。
- 高価なものが多くて迷います。
- 試してから決める方法もあります。レンタルやサブスクを使えば、合うかどうかを確かめてから購入を判断できます。また費用がかからない部分——手順を教えない、手を出さずに待つ、「なぜ」に付き合う——にこそ、それぞれの教育法の本質があります。
まとめ|考え方が本体です
4つの教育法は、子どもをどう見るかが異なります。
シュタイナーは余白を、レッジョは過程を、STEAMは仕組みを、ピクラーは体の動きを見ます。
家庭で全部を実践するのは非現実的です。発想を借りるほうが現実的でしょう。
そして本質は費用がかからない部分にあります。手順を教えない、手を出さずに待つ——ここが要点です。
道具を買う場合は対象年齢と置き場所を先に確認してください。
合わなければやめてよいのです。判断の基準は子どもが手を伸ばすかだけです。
調べたのはBabyBest編集部です。教育法の話は思想と商品が混ざりやすいため、分けて整理しました。対象年齢は安全に関わりますので、必ず表示をご確認ください。運営の考え方は運営者情報に記しています。
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