※広告を掲載して運営しています。内容は編集部が公開資料と経験からまとめました。発達の現れ方には大きな差がありますので、目安としてお読みください。
イヤイヤ期でつらいのは、子どもが泣くことではありません。
何をしても収まらないという無力感です。
イヤイヤは自我が育っている証拠とされます。困った行動ではなく、発達の一過程です。
始まりは1歳半ごろから、落ち着くのは3〜4歳ごろが目安。ただし個人差が大きいものです。
爆発してからでは言葉が届きません。落ち着くまで待つほうが早く収まります。
効果があるのは予告と選択肢。先に伝え、自分で選ばせる形です。
外出先ではその場を離れるのが最も確実。説得は難しい場面です。
そして親が消耗しきらないこと。全部に付き合う必要はありません。
執筆は育児中のスタッフです。
この時期は正解がないように見えるのがつらい部分でした。負担を減らす方向で整理しています。
なぜ起きるのか
この時期の子どもには、次のようなことが同時に起きています。
- 自分でやりたい気持ちが芽生える
- でも体が思うように動かない
- 言葉で説明できない
- 感情を調整する機能が未発達
やりたいのにできず、伝えたいのに伝わらない——その結果が癇癪という形で出ます。
つまり「わがまま」ではなく、処理しきれない状態と捉えるほうが実態に近いでしょう。
この理解があると、対応が少し変わります。
始まるのは1歳半ごろから、ピークは2歳前後とされることが多いものです。
落ち着くのは3〜4歳ごろ。言葉で伝えられるようになると、爆発が減っていきます。
ただし個人差は非常に大きく、次のような違いがあります。
- ほとんど目立たない子
- 短期間で終わる子
- 就学前まで続く子
- 時期が遅く始まる子
「うちの子だけ激しい」と感じることもありますが、比べても意味がない領域でしょう。
爆発したときの対処
激しく泣いている最中、説明や説得は入りません。
興奮した状態では、言葉を処理する余裕がないためです。
この段階でやりがちなのは次の対応でしょう。
- 理由を説明する
- 叱る
- 約束を取りつけようとする
- ものでつって止めようとする
いずれも、この状態では効果が薄いとされます。
落ち着くまで待つほうが、結果的に早く収まることが多いものです。
ただ待つといっても、放置とは違います。
できるのは次のようなことです。
- 安全を確保する——ぶつかる物をどける
- そばにいる——見守っていることを示す
- 気持ちを言葉にする——「悲しかったね」
- 触れられるなら背中をさする
- 嫌がるなら少し離れる
触られるのを嫌がる子もいるので、その子の反応を見てください。
落ち着いてから、初めて言葉が届くようになります。
泣きやんだ後の対応も重要です。
次のような関わり方が挙げられます。
- 抱きしめる——受け入れていることを示す
- 気持ちを代弁する
- 長い説教はしない
- 切り替える——別の話題へ
ここで蒸し返すと、また崩れることがあります。
「終わったこと」として次に進むほうが、双方にとって楽でしょう。
予防できる部分
爆発の多くは急な切り替えで起きます。
遊んでいる最中に「はい終わり」と言われれば、大人でも不満でしょう。
予告があるだけで、受け入れやすくなります。
- 「あと3回すべったらおしまい」
- 「この歌が終わったら帰るよ」
- 「時計の針がここまで来たら」
数字や時計はまだ分からない年齢でも、回数なら理解できることがあります。
予告したらそのとおりに実行してください。延ばすと予告が意味を持たなくなります。
この時期は自分で決めたい気持ちが強くなります。
そこで選択肢を与えると、受け入れやすくなることがあります。
- 「赤と青、どっちの服にする?」
- 「自分で履く? 手伝う?」
- 「先にお風呂? 先に歯みがき?」
ポイントはどちらを選んでも困らない選択肢にすることです。
「行く? 行かない?」のように、片方が成立しない問いは避けてください。
また選択肢は2つまで。多いと選べません。
爆発しやすい条件があります。
- 眠い——昼寝の前後
- お腹が空いている
- 疲れている——外出の後半
- 環境が変わった直後
この条件が重なる時間帯に、難しい要求をしないだけで頻度が減ることもあります。
買い物や外出は、機嫌のよい時間帯に組むほうが無理がないでしょう。
外出先での対応
店や電車の中で始まると、周囲の目が加わります。
親が焦るほど、子どもにも伝わって悪化しやすいものです。
最も確実なのはその場を離れることでしょう。
- 店ならいったん外へ
- 電車なら次の駅で降りる
- 人の少ない場所へ移動する
買い物が途中でも、諦めるという判断が必要な場面はあります。
その場で収めようとするより、環境を変えるほうが早いことが多いものです。
「迷惑をかけている」と感じるのは自然なことです。
ただし実際には、気にしていない人のほうが多いとも言われます。
子育て経験のある人なら、状況を理解していることも。
とはいえ気になるのは避けられないので、次の備えが役立ちます。
- 混雑する時間帯を避ける
- 短時間で済ませる計画に
- ベビーカーより抱っこ紐——すぐ動ける
- ネットスーパーなど外出しない選択
「連れて行かない」のも立派な対策でしょう。
外出先で急に動く必要があるとき、抱っこ紐だと素早く移動できます。歩ける年齢でも、持っておくと選択肢が増えます。
気を逸らせるものがあると、助かる場面があります。
- 小さなおもちゃ——音の出ないもの
- シール
- 手を動かせる小物
- おやつ——ただし常用は避ける
ただし毎回これで収めると、それを期待するようになります。
あくまで非常手段として使うほうがよいでしょう。
言葉かけの工夫
「走らないで」「触らないで」——つい否定形で言ってしまいます。
ですがこの年齢では、否定の処理が難しいとされます。
「走らないで」と言われて、走るという部分だけが残ることも。
言い換えると伝わりやすくなります。
- 「走らないで」→「歩こうね」
- 「触らないで」→「見るだけね」
- 「立たないで」→「座っていようね」
してほしい行動を伝える形です。
まだ自分の感情を説明できない時期です。
大人が代わりに言葉にすると、少しずつ表現を覚えていきます。
- 「まだ遊びたかったんだね」
- 「悔しかったね」
- 「自分でやりたかったんだね」
これは要求を通すことではありません。気持ちを認めることと、要求を受け入れることは別です。
「そうだね、でも今日は終わりにしよう」——気持ちは認め、行動は変えないという形が取れます。
感情的になると出やすい言葉があります。
- 置いていくよ——不安をあおる
- もう知らない——見捨てられる感覚
- ◯◯ちゃんはできるのに——比較
- いい子じゃない——人格への否定
とくに置いていくよは効果があるように見えますが、恐怖で従わせている状態です。
とはいえ、言ってしまう日もあるでしょう。完璧を目指さないことも必要です。
後から「さっきはごめん」と伝えれば、それも学びになります。
親が消耗しないために
1日に何度も爆発が起きると、親のほうが持ちません。
すべてに丁寧に対応するのは、現実的ではないでしょう。
次のような割り切りも必要です。
- 危険でなければ好きにさせる
- 時間がかかっても自分でやらせる
- こだわりに合わせる——譲れる部分は
- 今日は諦める
「靴を左右逆に履きたい」——安全に関わらないなら、通してもよい場面です。
譲れない線だけ決めておき、それ以外は流すほうが体力が残ります。
急いでいるときほど、爆発が起きやすいものです。
そして急いでいるほど、親も余裕をなくします。
対策としては時間を多めに見ることでしょう。
- 出発の30分前から準備
- 自分でやりたがる分の時間を確保
- 予定を詰め込まない
- 崩れた日は予定を捨てる
時間があれば「自分でやりたい」に付き合えます。それだけで爆発が減ることも多いものです。
それでも、どうにもならない日はあります。
そのときは次のことを試してください。
- 安全を確保して別室に行く——数分でも
- パートナーと交代する
- 外の空気を吸う
- その日は何もしないと決める
手を上げそうになる、怒鳴りたくなる——そう感じたら、いったん離れるほうが安全です。
親の休息については育児中の親が休むためにで扱っています。
つらさが続くときは、健診や自治体の窓口で相談してみてください。
よくある質問
- なぜイヤイヤが起きるのですか?
- 自我が育っている証拠とされます。自分でやりたい気持ちが芽生える一方、体が思うように動かず、言葉で説明できず、感情を調整する機能も未発達——この状態が癇癪という形で出ます。「わがまま」ではなく処理しきれない状態と捉えるほうが実態に近いでしょう。
- いつまで続きますか?
- 始まりは1歳半ごろ、ピークは2歳前後、落ち着くのは3〜4歳ごろとされることが多いものです。ただし個人差は非常に大きく、ほとんど目立たない子もいれば就学前まで続く子もいます。比べても意味がない領域でしょう。
- 泣いている最中はどうすればいいですか?
- 言葉は届きません。興奮した状態では処理する余裕がないためです。説明、叱責、約束——いずれもこの段階では効果が薄いとされます。安全を確保し、そばにいて、落ち着くまで待つほうが早く収まります。触られるのを嫌がる子もいるので、その子の反応を見てください。
- 予防できる部分はありますか?
- 予告と選択肢が有効とされます。「あと3回すべったらおしまい」のように先に伝えると受け入れやすくなります。またどちらを選んでも困らない2択を出すと、自分で決めたい気持ちが満たされます。眠い、お腹が空いている、疲れている時間帯を避けるだけでも頻度は減ります。
- 外出先で始まったら?
- その場を離れるのが最も確実です。店ならいったん外へ、電車なら次の駅で降りる——買い物が途中でも諦める判断が必要な場面はあります。周囲の目が加わると親も焦り、それが子どもに伝わって悪化しやすいためです。混雑する時間帯を避ける、短時間で済ませる計画にするといった予防も有効でしょう。
- 言葉かけのコツはありますか?
- 否定形を減らすことです。この年齢では否定の処理が難しく、「走らないで」の走るだけが残ることも。「歩こうね」のようにしてほしい行動を伝えてください。また気持ちを言葉にすると表現を覚えていきます。気持ちを認めることと、要求を受け入れることは別です。
- 「置いていくよ」はダメですか?
- 恐怖で従わせている状態です。ほかにもう知らない、◯◯ちゃんはできるのに、いい子じゃない——これらも避けたい言葉でしょう。とはいえ言ってしまう日もあります。完璧を目指さないことも必要で、後から「さっきはごめん」と伝えれば、それも学びになります。
- 親が限界です。
- 全部に付き合わないでください。危険でなければ好きにさせる、譲れる部分は合わせる、今日は諦める——譲れない線だけ決めて、それ以外は流すほうが体力が残ります。手を上げそうになったらいったん離れるほうが安全です。つらさが続くときは、健診や自治体の窓口で相談してみてください。
まとめ|収まるまで待つほうが早い
イヤイヤは自我が育っている証拠。困った行動ではなく発達の一過程です。
爆発してからは言葉が届きません。落ち着くまで待つほうが早く収まります。
予防には予告と2つの選択肢。自分で決めたい気持ちを満たす形です。
外出先ではその場を離れる。説得より環境を変えるほうが確実でしょう。
言葉はしてほしい行動で伝えてください。否定形は処理が難しい年齢です。
そして全部に付き合わないこと。譲れない線だけ決めて、あとは流してください。
まとめたのはBabyBest編集部です。発達の現れ方には大きな差がありますので、その子に合う方法を探す材料としてお読みください。つらさが続くときは、健診や自治体の相談窓口をご利用ください。運営の考え方は運営者情報に記しています。
※内容は作成時点のものです。対応の考え方には様々な立場があり、ここに書いたものが唯一の正解ではありません。ご家庭の状況に合わせてご判断ください。
