📅 公開:2026年6月1日 👁 137回閲覧

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離乳食の食材ガイド|アレルギーは遅らせない・避けるべき食材と月齢別の目安

※本記事は、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」などの公的機関の情報や、医療機関・研究機関の公開情報をもとに編集部が独自に整理した一般的な情報で、診断・治療を目的とするものではありません月齢の目安や食材の進め方には個人差があります。アレルギーの判断・対応は必ず医師の指導のもとで行ってください。すでにアレルギーと診断されている、湿疹がある、家族にアレルギーがあるなど不安がある場合は、自己判断で進めず、必ず小児科・アレルギー科にご相談ください。食品による窒息・誤嚥の事故も報告されています。食事中は必ずそばで見守ってください。

「この食材、いつから食べさせていい?」「アレルギーが心配で卵を先延ばしにしている」「はちみつ以外にダメなものは?」——実はアレルギーへの考え方が変わっています。この記事で整理します。

このページでは、アレルギー予防の考え方の転換・絶対に避けるべき食材・卵の進め方・月齢別に食べられる食材の目安・初めての食材を試すときのルールをまとめています。時期ごとの進め方は離乳食の進め方、アレルギーの詳細は食物アレルギーもご覧ください。
🔑 まず知っておきたい:「遅らせる」のは予防になりません

かつては「アレルギーが心配だから、卵などの開始を遅らせる」という考え方がありました。しかし現在は、遅らせることがアレルギー発症の予防にはならないことがわかっています。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)でも、離乳食初期(生後5〜6か月ごろ)から卵黄(固ゆで)を試すことができるとされています。

背景にあるのが「経口免疫寛容」という仕組みです。口から繰り返し摂取することで、体が「これは無害なものだ」と学習し、アレルギー反応を起こしにくくなります。

逆に「経皮感作」——皮膚の湿疹やバリア機能が低下した部分から微量のアレルゲンが入り込むと、体が「これは危険なものだ」と誤って学習してしまうことがあります。

つまり「遅らせる」のではなく「正しいタイミングで・正しく始める」のが現在の基本方針です。湿疹があるお子さんは、まず湿疹の治療をしっかり行うことと合わせて、早期摂取について医師にご相談くださいベビースキンケア)。

この記事の執筆について

BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。離乳食の食材については情報が更新されており、古い情報が今も広く流通していると感じます。特にアレルギーの考え方は大きく変わりました。本記事は、厚生労働省のガイドや研究機関の情報をもとに、現在の考え方を正確にお伝えすることを重視しています。ただし個別の判断は医師にご相談くださいという前提で書いています。

✅ この記事の結論

アレルギーを心配して開始を遅らせることは、予防になりません。厚生労働省のガイドでも卵黄(固ゆで)は初期から試せるとされています。ただし絶対に避けるべき食材はあります——1歳未満のはちみつ(乳児ボツリヌス症の危険)もち・ナッツなど窒息の危険があるもの生ものなど。初めての食材は①1日1種類 ②小さじ1から ③平日の午前中(小児科が開いている時間)が基本です。卵はアレルゲンが卵白に多く、加熱で起こしにくくなるため、固ゆで卵黄から始め、半熟は避けます湿疹がある場合は、まず湿疹の治療と合わせて医師にご相談ください。

「心配だから遅らせる」は、予防になりません かつての考え方 アレルギーが心配だから 開始を遅らせる 現在の考え方 遅らせても予防にならない 正しいタイミングで・正しく始める 口から少しずつ食べることで、体が「無害」と学習していきます(経口免疫寛容) ※ただし「1歳未満のはちみつ」など、絶対に避けるべき食材もあります ※進め方に不安があるときは、自己判断せず医師にご相談ください

※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)でも、卵黄は初期から試せるとされています。

絶対に避けるべき食材

🚨 1歳未満のはちみつ(最重要)

1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを絶対に与えないでください。乳児ボツリヌス症を引き起こす危険があります。

はちみつに含まれることのあるボツリヌス菌の芽胞は、加熱しても死滅しません。1歳未満は腸内環境が未熟なため、菌が腸内で増えて毒素を作ってしまうことがあります。

注意したいのは、はちみつ入りの飲料やお菓子、パンなどの加工品です。原材料表示を確認してください。黒糖も同様に1歳までは避けるとされています。

🚨 窒息・誤嚥の危険があるもの
  • 豆やナッツ類——5歳以下の子どもには食べさせないよう消費者庁が呼びかけています。小さく砕いた場合でも、気管に入りこむと肺炎や気管支炎になるリスクがあります
  • もち・白玉団子——粘着性が高く、口の中に貼り付いて気道を塞ぐ危険があります
  • ミニトマト・ぶどうなど球状のもの——丸ごとは与えず、4等分してください
  • こんにゃくゼリーなど弾力のあるもの

子どもは咳をする力が弱く、気道に入りそうになったものを咳で押し返すこと(咳反射)がうまくできません。そのため丸のみしそうになった食品が、そのまま気道を塞ぐ危険性があります。

⚠️ 加えて避けたいもの
  • 生もの——刺身、生卵、生肉など。食中毒のリスクがあり、消化機能も未熟です。完了期でも避けます
  • 牛乳(飲用)——1歳を過ぎてからが目安。鉄が少なく、早くから多く飲ませると食事量が減って鉄不足につながる可能性があります。調理に少量使うのは進み方に応じて可能とされる場合があります
  • 塩分・糖分の多いもの——ハム、ベーコン、練り物、菓子類など。腎臓に負担がかかります
  • 刺激物——香辛料、カフェイン(コーヒー・緑茶)、炭酸飲料
  • そば・甲殻類——強いアレルギー症状が出ることがあるため、離乳食期は避けるのが一般的です

卵の進め方

▼ ここがポイント
  • アレルゲンは卵黄より卵白に多い
  • 加熱するとアレルギーを起こしにくくなる
  • 固ゆで卵黄から・半熟は避ける

卵はアレルギーの原因になりやすい食材ですが、前述のとおり自己判断で遅らせたり避けたりすることは好ましくないとされています。正しい方法で進めることが大切です。

① 固ゆでの卵黄から

アレルゲンは卵黄より卵白に多く含まれます。また加熱処理することでアレルギーを起こしにくくなるため、固ゆでした卵黄から始めます。

量は耳かき1杯程度から。ごく少量ずつ増やしていきます。

② 半熟は食べさせない

十分に火が通っていない半熟の卵は食べさせないよう気をつけてください。加熱が不十分だとアレルギーを起こしやすく、食中毒のリスクもあります。

③ 卵白・全卵へ

卵黄に慣れたら、卵白を少量ずつ、その後全卵へと進めます。同じ月齢でも食べる量や進み具合は赤ちゃんによって異なります。月齢はあくまで目安として、お子さんの様子に合わせてください。

🏥 不安があるときは相談を

湿疹がある、家族にアレルギーがあるなど不安な場合は、保健師やかかりつけの小児科医に相談しながら取り入れていきましょう。

特に湿疹があるお子さんは経皮感作のリスクが高いとされています。まず湿疹の治療をしっかり行うことが、アレルギー予防の観点でも重要です。

アレルギーと思われる症状が出た場合は、自己判断せずすぐに受診してください食物アレルギー救急・応急手当)。

初めての食材を試すときのルール

📋 4つの基本
  • 1日1種類まで——複数を同時に試すと、症状が出たときに原因が分かりません
  • 小さじ1から——ごく少量から始めて、様子を見ながら増やします
  • 平日の午前中に——小児科が開いている時間を選びます。症状が出たときにすぐ受診できます
  • 体調のよい日に——発熱や下痢のときは避けます

症状が出やすいのは食後2時間以内とされます。じんましん、口のまわりの赤み、嘔吐、下痢、咳、ぐったりする——こうした様子があれば受診を。呼吸が苦しそう、意識がおかしいといった場合は、ただちに救急要請してください。

月齢別・食べられる食材の目安

時期主な食材この時期のポイント
初期
5〜6か月
10倍がゆ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、豆腐、白身魚(たい・かれい)、固ゆで卵黄なめらかにすりつぶす。1日1回、小さじ1から
中期
7〜8か月
+ 鶏ささみ、赤身魚(まぐろ・かつお)、卵白、ヨーグルト、納豆、パン、うどん舌でつぶせる固さ(豆腐程度)。1日2回
後期
9〜11か月
+ 赤身肉、青背の魚(さば・さんま)、チーズ、牛乳(調理用)、全卵歯ぐきでつぶせる固さ(バナナ程度)。1日3回。鉄を意識
完了期
12〜18か月
+ ほぼ大人と同じ食材(味付けは薄く)歯ぐきでかめる固さ生ものはまだ避ける

この表は目安です。進み方には個人差があり、同じ月齢でも食べる量、食への興味、味や食感の好みは赤ちゃんによって異なります。前の段階が定着してから次へ進めば十分です。

時期ごとの詳しい進め方は、初期(ゴックン期)中期(モグモグ期)後期(カミカミ期)で解説しています。

💡 覚えておきたい進め方の順序

たんぱく質は「豆腐・白身魚 → 卵黄 → 鶏肉 → 卵白 → 赤身魚 → 赤身肉」という順で進めるのが一般的です。脂肪が少なく消化のよいものから始めます。

完了期になるころには、アレルギー症状が出そうな食品のチェックはほぼ終わっていることが多いでしょう。ただし消化機能はまだ十分ではないので、生の魚や魚卵、生卵は避けてください。

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よくある質問

アレルギーが心配なので、卵は遅らせたほうがいいですか?
遅らせることはアレルギー発症の予防になりません。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)でも、離乳食初期(生後5〜6か月ごろ)から卵黄(固ゆで)を試すことができるとされています。口から繰り返し摂取することで体が「無害」と学習する「経口免疫寛容」という仕組みがあるためです。ただし湿疹がある場合などは、まず湿疹の治療と合わせて医師にご相談ください。
はちみつはなぜダメなのですか?
乳児ボツリヌス症を引き起こす危険があるためです。はちみつに含まれることのあるボツリヌス菌の芽胞は加熱しても死滅せず、1歳未満は腸内環境が未熟なため菌が増えて毒素を作ってしまうことがあります。はちみつ入りの飲料やお菓子、パンなどの加工品にも注意し、原材料表示を確認してください。黒糖も同様に1歳までは避けるとされています。
初めての食材はどう試せばいいですか?
1日1種類まで、小さじ1から、平日の午前中(小児科が開いている時間)、体調のよい日に——この4つが基本です。複数を同時に試すと、症状が出たときに原因が分かりません。症状が出やすいのは食後2時間以内とされ、じんましん、口のまわりの赤み、嘔吐、咳などがあれば受診してください。
卵はどこから始めますか?
固ゆでした卵黄からです。アレルゲンは卵黄より卵白に多く含まれ、加熱処理することでアレルギーを起こしにくくなるためです。耳かき1杯程度から始め、少量ずつ増やします。十分に火が通っていない半熟の卵は食べさせないでください。卵黄に慣れたら卵白、全卵へと進めます。
牛乳はいつから飲ませられますか?
飲用としては1歳を過ぎてからが目安です。牛乳は鉄が少なく、早くから多く飲ませると食事量が減って鉄不足につながる可能性があります。ただし調理に少量使うのは、進み方に応じて可能とされる場合があります。心配なときは健診の際にご相談ください。
ナッツはいつから食べられますか?
豆やナッツ類など硬くてかみ砕く必要のある食品は、5歳以下の子どもには食べさせないよう消費者庁が呼びかけています。喉頭や気管に詰まると窒息しやすく、小さく砕いた場合でも気管に入りこむと肺炎や気管支炎になるリスクがあるためです。アレルギーの観点とは別に、窒息の危険があります。

まとめ

離乳食の食材で、最初に知っておきたいのがアレルギーへの考え方の転換です。心配だからと開始を遅らせることは、予防になりません。厚生労働省のガイドでも卵黄(固ゆで)は初期から試せるとされています。「遅らせる」のではなく「正しいタイミングで・正しく始める」のが現在の基本方針です。

一方で絶対に避けるべき食材もあります。1歳未満のはちみつ(乳児ボツリヌス症・加熱しても防げません)豆やナッツ類(5歳以下は避ける)もち・球状のもの(窒息の危険)生もの牛乳の飲用(1歳以降に)

初めての食材は①1日1種類 ②小さじ1から ③平日の午前中 ④体調のよい日に。卵は固ゆで卵黄から始め、半熟は避けます湿疹がある、家族にアレルギーがあるなど不安がある場合は、自己判断で進めず、必ず小児科・アレルギー科にご相談ください。時期ごとの進め方は離乳食の進め方もご覧ください。

参考にした情報源
  • 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改定)に基づく解説(離乳食初期(生後5〜6か月頃)から卵黄(固ゆで)を試すことができるとされている/以前は「1歳を過ぎてから」と言われていた卵の開始時期が現在は変更されている)
  • 医療機関の解説(食物アレルギーを心配するあまり離乳食の開始を遅らせる必要はなく、むしろ適切な時期に適切な方法で食材を導入することが大切/初めての食材を与えるときは必ず少量(小さじ1程度)から始める/1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えない)
  • 食品メーカーの解説(アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)は卵黄より卵白に多く含まれる/卵は加熱処理することでアレルギーを起こしにくくなるので、固ゆでした卵黄から始めて、十分に火が通っていない半熟の卵は食べさせないように気をつける/赤ちゃんが食物アレルギーを発症することを心配して離乳食や特定の食品を開始する時期を遅らせることは、アレルギー発症の予防にはならないことがわかっている/アレルギーと思われる症状があった場合は自己判断せずすぐに病院を受診する)
  • 小児科・アレルギー科の解説(口から繰り返し摂取することで体が「これは無害なものだ」と学習しアレルギー反応を起こしにくくなる仕組みを「経口免疫寛容」という/逆に皮膚の湿疹やバリア機能が低下した部分から微量のアレルゲンが入り込むと体が「これは危険なものだ」と誤って学習してしまうことがあり、これを「経皮感作」という/湿疹がある子どもほど経皮感作のリスクが高いため早期摂取の効果がより明確に示されていると考えられている/「遅らせる」のではなく「正しいタイミングで・正しく始める」ことが現在の食物アレルギー予防の基本方針/湿疹がある場合はまず湿疹の治療をしっかり行うことと合わせて早期摂取について医師に相談する/離乳食の開始を遅らせることに食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない)
  • 研究に関する解説(PETIT研究(国立成育医療研究センター)では、アトピー性皮膚炎の乳児に生後6か月から微量の加熱卵粉末を摂取させたところ1歳時点での卵アレルギー発症率が大きく減少したことが報告されている/LEAP研究は主にピーナッツアレルギーに関する研究で早期摂取による予防効果を示した)
  • 育児情報サイトの解説(離乳食で卵を食べさせる際はアレルギー症状が出た時に備えて小児科が開いている平日の午前中を選び、しっかりと加熱調理する/自己判断で遅らせたり避けたりすることは好ましくない/湿疹がある、親がアレルギー体質であるなど不安な場合は保健師やかかりつけの小児科医に相談しながら取り入れる/まずは耳かき1杯の卵黄からスタートさせる/同じ月齢でも離乳食を食べる量、食への興味、味や食感の好みなどは赤ちゃんによって異なるためあくまでも目安として捉える)
  • 乳業メーカーの解説(完了期のころにはアレルギーの症状が出そうな食品のチェックはほぼ終わっていることが多いが、消化機能はまだ十分ではないため生の魚や魚卵、生卵などは避けておく)
  • 消費者庁の注意喚起(豆やナッツ類など硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせない/小さく砕いた場合でも気管に入りこむと肺炎や気管支炎になるリスクがある/ミニトマトやぶどうなど球状の食品を丸ごと食べさせず4等分するなどする)
この記事を書いた人

BabyBest編集部 2人の子どもを育てながら、育児グッズ比較メディア「BabyBest」を運営しています。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」などの公的機関の情報や、医療機関・研究機関の公開情報をもとに、一般的な情報として記事を作成しています。本記事は診断・治療を目的とするものではありません。月齢の目安や食材の進め方には個人差があります。アレルギーの判断・対応は必ず医師の指導のもとで行ってください。すでにアレルギーと診断されている、湿疹がある、家族にアレルギーがあるなど不安がある場合は、自己判断で進めず、必ず小児科・アレルギー科にご相談ください。詳しくは運営者情報をご覧ください。

※本記事の情報は執筆時点のもので、一般的な情報の紹介です。診断・治療を目的とするものではありません。月齢の目安や食材の進め方には個人差があり、本記事の内容は目安です。アレルギーの判断・対応は必ず医師の指導のもとで行ってください。すでにアレルギーと診断されている、湿疹がある、家族にアレルギーがあるなど不安がある場合は、自己判断で進めず、必ず小児科・アレルギー科にご相談ください。1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えないでください(乳児ボツリヌス症の危険があり、加熱しても防げません)。豆やナッツ類など硬くてかみ砕く必要のある食品は5歳以下の子どもには食べさせないでください。食事中は必ずそばで見守ってください。アレルギーと思われる症状が出た場合や、呼吸が苦しそうなどの場合は、ただちに医療機関を受診してください。