ベビーカーやチャイルドシートを選ぶとき、必ず候補に挙がる国産ブランドが「アップリカ(Aprica)」。1947年創業の老舗で、赤ちゃんの体を守る安全性へのこだわりと、使いやすさを両立した製品で、長く親しまれています。軽量で押しやすいベビーカー「ラクーナ」シリーズ、平らな姿勢で寝かせられるチャイルドシート「フラディア」など、特徴あるラインナップが魅力。でも種類が多くて、どれを選べばいいか迷いますよね。この記事では、アップリカの特徴と主要シリーズを、用途別に分かりやすく解説します。
アップリカ(Aprica)とは|安全性にこだわる老舗ブランド
アップリカは、1947年に大阪で創業した、育児用品の老舗ブランドです。1949年に第1号ベビーカーを誕生させて以来、ベビーカーやチャイルドシートを中心に、長年にわたって日本の育児を支えてきました。シートに風が通る仕組みを開発して特許を取得したり、コンパクトに折りたためるベビーカーを作ったりと、従来にはなかった機能を次々と生み出してきた、技術力のあるブランドです。
アップリカの最大の特徴は、赤ちゃんの体を守る安全性へのこだわりです。アップリカ中央研究所内に衝撃試験場を備え、チャイルドシートの実験と解析を繰り返して、高い安全性を追求しています。とくに、生まれてからの数か月は赤ちゃんの脳の発達に大切な時期で、まだやわらかい頭や、グラグラの首を守ることを重視。ベビーカーには振動から赤ちゃんを守る構造、チャイルドシートには平らな姿勢で寝かせて呼吸を守る設計など、赤ちゃんの体の未熟さに配慮した工夫が随所に見られます。同じ国産の人気ブランド「コンビ」と並んで、日本の2大ベビー用品ブランドとして知られ、どちらにするか迷う人も多いもの。アップリカは、安全性と、軽さ・使いやすさのバランスのよさが魅力です。ベビーカーは「ラクーナ」、ベッド型チャイルドシートは「フラディア」など、シリーズごとに特徴があるので、自分の使い方やライフスタイルに合ったものを選びましょう。次の項目から、主要なシリーズを紹介します。
- ラクーナ → 軽量で押しやすいベビーカー
- フラディア グロウ → 平らに寝られるベッド型チャイルドシート
- フォームフィット/ライドクルー → 長く使えるチャイルド&ジュニアシート
- ユラリズム → ハイローチェア(ベッド&チェア)
用途別・アップリカの主要シリーズ
アップリカの代表的な製品シリーズを、用途とあわせて紹介します。下の表で全体像をつかんでから、個別の説明を読んでください。お子さんの月齢や使い方に合わせて選んでください。
| シリーズ | カテゴリ | 特徴 | こんな家庭に |
|---|---|---|---|
| アップリカラクーナ(ベビーカー) | 軽量・両対面 | 軽くて押しやすく、振動から守る。片手で開閉・自立 | 軽さと使いやすさ重視の家庭に |
| アップリカフラディア グロウ(チャイルドシート) | ベッド型・新生児 | 平らなベッド型で寝かせられ、新生児の呼吸と姿勢を守る | 新生児から安心して使いたい家庭に |
| アップリカフォームフィット/ライドクルー | ロングユース | R129適合・ISOFIX。長く使えるチャイルド&ジュニアシート | 長く使えるものがほしい家庭に |
| アップリカユラリズム(ハイローチェア) | 寝かしつけ・食事 | ベッドにもチェアにもなり、電動スウィングで寝かしつけも | 寝かしつけや食事に使いたい家庭に |
| アップリカトラベルシステム対応モデル | 1台何役 | チャイルドシートとベビーカーを組み合わせて使える | 乗せ替えをスムーズにしたい家庭に |
※製品名・仕様・ラインナップ・適合基準は執筆時点の代表例で、変わることがあります。チャイルドシートは車種への適合、ベビーカーは使用月齢などを必ず確認してください。最新情報はアップリカ公式サイトや販売店でご確認ください。
ラクーナ(Luxuna)|軽量で押しやすいベビーカー
軽さと使いやすさを重視するなら、アップリカの看板ベビーカー「ラクーナ」シリーズがおすすめです。軽量で押しやすく、片手でカンタンに開閉できて、たたんで自立する使い勝手のよさが特徴。「ラクーナ クッション」「ラクーナ エアー」など複数のモデルがあり、振動から赤ちゃんを守る工夫(がっちりフレーム、やわらかサスペンション、ショックレスマモールなど)で、でこぼこや段差の振動から赤ちゃんの頭や首を守ります。赤ちゃんの顔が見える対面と、前向きの背面を切り替えられる両対面式で、月齢や場面に合わせて使えます。「4輪フリー」のモデルは、ハンドルレバーを握ると4輪が自由に動き、真横へのスライド移動もできて、混雑した場所での取り回しがラク。背もたれの通気口や反射板で座席の温度上昇を防ぐ、暑さ対策の工夫もあります。軽量モデルは、持ち運びや段差の多い場所、電車移動の多い家庭に便利。クッション性を重視したモデルは、赤ちゃんの乗り心地を大切にしたい家庭に。日常の使いやすさと安全性のバランスがよく、初めてのベビーカーとしても選ばれています。自分の生活スタイル(電車移動が多い、車中心、など)に合わせて、ラクーナの中からモデルを選びましょう。
こんな家庭におすすめ
- 軽くて押しやすいベビーカーがほしい
- 振動から赤ちゃんを守りたい
- 片手開閉・自立の使いやすさ重視
フラディア グロウ|平らに寝かせるベッド型チャイルドシート
新生児から安心して使いたいなら、ベッド型チャイルドシート「フラディア グロウ」が特徴的です。シートを平らなベッドの形にできるチャイルドシートで、首がすわらない新生児を「平ら」な姿勢で寝かせられるのが最大の特徴。アップリカが平らなベッド型にこだわるのは、新生児の呼吸と姿勢を守るため。まだ体が未熟な新生児を、無理のない平らな姿勢で乗せられるので、安心感があります。成長に合わせて、ベッド型から、後ろ向き、前向きの椅子型へと使い方を変えられ、長く使えるロングユース設計のモデルも。ISOFIX固定(車に金具で固定する方式)で、取り付けミスが起こりにくく安全性が高いモデルや、新安全規則「R129」に適合したモデルがあります。回転式で、乗せ降ろしのときにシートを回せて、赤ちゃんの抱き上げがラクなのも便利。新生児期の退院時から使え、里帰りや車移動の多い家庭に向いています。ベッド型は場所を取る面もあるので、車内のスペースや、お使いの車種に適合するかを確認しましょう。新生児の体を平らな姿勢で守りたい、というアップリカらしいこだわりが詰まったシリーズです。安全性と新生児への配慮を重視する家庭におすすめです。
こんな家庭におすすめ
- 新生児から安心して使いたい
- 平らな姿勢で寝かせたい
- 回転式で乗せ降ろしをラクにしたい
フォームフィット/ライドクルー|長く使えるチャイルド&ジュニアシート
1台で長く使いたいなら、ロングユースのチャイルド&ジュニアシートが経済的です。「フォームフィット」や「ライドクルー」など、成長に合わせてサイズ調整でき、幼児期から学童期まで長く使えるチャイルド&ジュニアシートが特徴。たとえば1歳頃から12歳頃まで、あるいは3歳頃から12歳頃まで(身長制限あり)と、長期間使えるので、チャイルドシートとジュニアシートを買い替える必要がなく、経済的です。新安全規則「R129」に適合し、ISOFIX固定に対応したモデルは、取り付けが確実で安全性が高いのが魅力。ドア側からの衝撃に備えるサイドシールドや、衝撃吸収材(マシュマロGキャッチ)を搭載したモデルもあり、安全性を追求しています。速乾性メッシュシートで、汗をかきやすい子供も快適。成長するからだに合わせてサイズ調整できるので、長く快適に使えます。新生児からのベッド型は使わず、1歳前後から使えるロングユースタイプでそろえたい家庭や、買い替えを減らしたい家庭に向いています。お使いの車種に適合するか、子供の月齢・身長・体重が対象に合うかを確認して選びましょう。長く安全に使える、コスパのよい選択肢です。
こんな家庭におすすめ
- 1台で長く使いたい
- 買い替えを減らしたい
- R129・ISOFIXの安全性重視
ユラリズム|ベッド&チェアになるハイローチェア
寝かしつけや食事に使えるものがほしいなら、ハイローチェア「ユラリズム」が便利です。ベッドにもチェアにもなるハイローチェア(ハイローラック)で、赤ちゃんの寝かしつけから、離乳食時の食事椅子まで、成長に合わせて長く使えるのが特徴。「ユラリズム オート」など、電動でスウィング(横揺れ)するモデルは、ボタン一つで赤ちゃんをやさしく揺らして、寝かしつけをサポートしてくれます。抱っこでの寝かしつけに疲れたとき、家事で手が離せないときに、揺れで赤ちゃんを落ち着かせてくれるのが助かるポイント。新生児期はフラットなベッドとして、首がすわったらリクライニングを起こして、離乳食期は食事椅子として、と1台で長く活躍します。高さを調整できるので、大人がお世話しやすい高さにしたり、床のホコリやペットから赤ちゃんを遠ざけたりできます。キャスター付きで移動もラク。電動スウィング機能は便利ですが、その分価格は上がるので、手動のモデルと比べて選ぶとよいでしょう。寝かしつけに悩む家庭や、リビングに赤ちゃんの居場所を作りたい家庭に向いています。新生児から幼児期まで使える、汎用性の高いアイテムです。
こんな家庭におすすめ
- 寝かしつけをサポートしてほしい
- 食事椅子まで長く使いたい
- リビングに赤ちゃんの居場所がほしい
トラベルシステム対応モデル|1台で何役もこなす
乗せ替えの手間を減らしたいなら、トラベルシステム対応のモデルが便利です。トラベルシステムとは、チャイルドシート(乳児用のキャリー)を、そのままベビーカーに取り付けられる仕組みのことで、車からベビーカーへ、赤ちゃんを起こさずスムーズに移動できるのが特徴。アップリカのトラベルシステム対応モデルでは、キャリーとしても使えるチャイルドシートを、対応するベビーカーに組み合わせることで、1台で何役もこなせます。車で出かけて、降りたらそのままベビーカーに、という流れが、赤ちゃんを抱き上げて乗せ替えることなくできるので、せっかく寝た赤ちゃんを起こさずに済みます。車移動が多い家庭や、赤ちゃんの抱き上げの負担を減らしたい家庭に便利。新生児期の外出を、スマートにこなせます。組み合わせるチャイルドシートとベビーカーが対応しているか、お使いの車種に適合するかを確認して選びましょう。トラベルシステムは欧米で普及した方式で、アップリカでも対応モデルが用意されています。車とベビーカーを行き来する外出が多い家庭にとって、乗せ替えのストレスを減らしてくれる、便利な選択肢です。赤ちゃんの眠りを妨げず移動したい家庭におすすめです。
こんな家庭におすすめ
- 車とベビーカーの乗せ替えを減らしたい
- 寝た赤ちゃんを起こしたくない
- 車移動が多い
アップリカ製品を選ぶときのポイント
アップリカの製品を選ぶときは、まず自分の使い方やライフスタイルを整理しましょう。ベビーカーなら、電車移動が多いなら軽量モデル、乗り心地重視ならクッション性の高いモデル、というように、使う場面で選びます。チャイルドシートなら、新生児から平らな姿勢で使いたいならフラディア グロウ、1歳前後から長く使いたいならロングユースタイプ、と月齢や使う期間で選びましょう。同じアップリカでも、シリーズやモデルによって特徴が違うので、何を重視するか(軽さ、安全性、長く使える、寝かしつけ、など)を決めると選びやすくなります。
チャイルドシートを選ぶときは、安全に関わる確認を必ず行いましょう。お使いの車種に適合するか(とくにISOFIX固定の対応)、子供の月齢・身長・体重が対象に合うか、新安全規則R129に適合しているかを、必ず確認してください。チャイルドシートは正しく取り付けてこそ効果を発揮するので、取扱説明書をよく読み、確実に設置することが大切です。ベビーカーも、対象月齢や使用方法を守って使いましょう。アップリカは、コンビと並ぶ国産の人気ブランドで、両者を比べて迷う人も多いもの。実際に店頭で押し心地や使い勝手を試したり、両方のブランドの同クラスのモデルを比較したりして、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。コンビのブランドガイドもあるので、あわせて読むと比較しやすくなります。安全性へのこだわりと使いやすさを両立したアップリカは、初めての育児用品選びでも、信頼して選べるブランドです。自分の暮らしに合った一台を見つけてください。
本記事はアップリカの製品の一般的な紹介です。製品名・仕様・ラインナップ・適合基準は変わることがあるので、最新情報はアップリカ公式サイトや販売店でご確認ください。チャイルドシートを選ぶときは、お使いの車種に適合するか(とくにISOFIX固定の対応)、子供の月齢・身長・体重が対象に合うか、新安全規則R129に適合しているかを必ず確認してください。チャイルドシートは正しく取り付けてこそ安全性を発揮します。取扱説明書をよく読み、確実に設置しましょう。ベビーカーも対象月齢・使用方法を守ってお使いください。安全に関わる製品なので、購入・使用の際は必ず最新の正確な情報をご確認ください。
よくある質問
- アップリカとコンビ、どちらがいいですか?
- どちらも日本を代表する人気ブランドで、優劣はつけにくいです。アップリカは安全性へのこだわりと軽さ・使いやすさのバランス、平らなベッド型チャイルドシートが特徴。コンビはエッグショックなどの衝撃吸収技術が知られています。実際に店頭で押し心地や使い勝手を試し、同クラスのモデルを比較して、自分に合うものを選ぶのがおすすめ。コンビのブランドガイドもあわせてご覧ください。
- ラクーナはどんなベビーカーですか?
- アップリカの看板ベビーカーシリーズで、軽量で押しやすく、片手で開閉できてたたむと自立する使い勝手のよさが特徴です。振動から赤ちゃんを守る工夫があり、赤ちゃんの顔が見える対面と前向きを切り替えられる両対面式。「クッション」「エアー」など複数モデルがあり、乗り心地重視か軽さ重視かで選べます。電車移動が多い家庭にも便利です。
- フラディアの「平ら」にする意味は何ですか?
- フラディア グロウは、シートを平らなベッドの形にできるチャイルドシートです。アップリカが平らにこだわるのは、まだ体が未熟な新生児の呼吸と姿勢を守るため。首がすわらない新生児を無理のない平らな姿勢で乗せられるので、新生児期から安心して使えます。成長に合わせて椅子型に変えられ、長く使えるモデルもあります。
- チャイルドシートはどう選べばいいですか?
- まず、お使いの車種に適合するか(とくにISOFIX固定の対応)、子供の月齢・身長・体重が対象に合うか、新安全規則R129に適合しているかを確認しましょう。新生児から平らに使いたいならフラディア グロウ、1歳前後から長く使いたいならロングユースタイプが向いています。安全に関わるので、正しく取り付けられるかも含めて選んでください。詳しくはチャイルドシートの記事もご覧ください。
※本記事はアップリカ(Aprica)の製品の一般的な紹介です。製品名・仕様・ラインナップ・適合基準は執筆時点の代表例であり、変わることがあります。最新情報はアップリカ公式サイトや販売店でご確認ください。チャイルドシートは車種への適合・子供の月齢身長体重・R129適合を必ず確認し、正しく取り付けてお使いください。安全に関わる製品なので、購入・使用の際は必ず正確な最新情報をご確認ください。
