※広告収益を得ているページです。内容は編集部が公開情報と育児経験から整理しました。制度の詳細は改正されることがありますので、勤務先や自治体の案内で最新をご確認ください。
父親が育児で最初につまずくのは、やり方が分からないことではありません。
何をすればいいか分からないことです。
父親が担いやすいのは沐浴とミルク、そしておむつ替えです。
いずれも母体の回復に関係なくできる仕事だからです。
大切なのは「手伝う」ではなく担当を持つこと。指示を待つ状態では、母親の負担が減りません。
液体ミルクがあれば、夜間の授乳を交代できます。これは睡眠を分け合うという意味で大きい違いです。
抱っこ紐は体格に合うかを確認してください。共有する場合、調整が面倒だと使わなくなります。
そして一人で見る日を早いうちに作ること。慣れは経験でしか得られません。
BabyBest編集部は、2人の子どもを育てながら当サイトを運営しています。
父親向けの情報は精神論に寄りがちです。ここでは具体的に何をするかを書きました。
「手伝う」から「担当する」へ
よく言われることですが、手伝うという言葉には主体が母親にあるという前提が含まれます。
「何かやることある?」と聞く姿勢は善意ですが、聞かれるたびに考えるのは母親の仕事が増えるということです。
解決策は単純で、特定の仕事を丸ごと引き受けることです。
- 沐浴は毎日自分
- 夜中の1回は自分
- おむつのストック管理は自分
- ゴミ出しと洗濯は自分
担当が決まっていれば、確認も指示も不要になります。
産後すぐの時期、父親が担いやすいのは次の3つです。
①沐浴——母体の回復に関係なくでき、毎日発生します。手順も決まっているので覚えやすい仕事です。
②ミルク——母乳中心でも、液体ミルクを使えば交代できます。夜間の1回を担うだけで、母親の睡眠が変わります。
③おむつ替え——回数が多く、分担の効果が出やすい仕事です。1日10回前後を半分ずつにするだけで違います。
いずれも特別な技術は不要で、数回やれば身につきます。
沐浴を担当する
沐浴は準備がすべてです。始めてから足りないものに気づくと、赤ちゃんを待たせることになります。
最低限そろえたいのは次のとおりです。
- ベビーバス
- 湯温計——手の感覚は当てになりません
- ベビーソープ——泡で出るタイプが扱いやすい
- バスタオル——先に広げておく
- 着替えとおむつ——順番に重ねて置く
とくに湯温は重要です。大人が快適と感じる温度は、赤ちゃんには熱すぎることがあります。
空気を入れて使うタイプなら、使わないときにたためます。湯温計は必須と考えてください。手の感覚では判断できません。
沐浴の基本的な流れです。
- 湯を張り、温度を確認する
- 着替えとタオルを先に広げる
- 服を脱がせ、足からゆっくり入れる
- 顔、頭、体の順に洗う
- 首やわきのしわを伸ばして洗う
- 湯から上げ、すぐタオルで包む
- 水気を拭き、保湿してから着せる
最初は緊張しますが、数回で慣れます。母親に見てもらいながら1〜2回やれば、あとは一人でできるでしょう。
沐浴後の保湿を忘れないでください。
赤ちゃんの皮膚は薄く、乾燥しやすいとされます。湯上がりは水分が奪われやすい状態です。
「体を洗って終わり」ではなく、保湿までが沐浴と考えると抜けがなくなります。
肌が弱い場合は、低刺激のものを選んでください。
沐浴後の保湿に使います。伸びのよいタイプなら、動く赤ちゃんにも塗りやすいでしょう。全身に短時間で塗れることが実用上は重要です。
夜間を分担する
母乳中心の家庭でも、夜間の1回を父親が担う方法があります。
液体ミルクを使えば、調乳が不要になるためです。
粉ミルクだと湯を沸かし、冷ますという工程が入ります。夜中にこれをやるのは負担が大きいもの。
液体ミルクなら開けてそのまま飲ませられます。
この1回を交代するだけで、母親がまとまった睡眠を取れる可能性が生まれます。
湯を沸かす工程が不要です。夜間の交代を実現しやすくなります。普段から使って慣らしておくと、災害時の備えにもなります。
完全母乳で育てている場合、夜間の授乳を飛ばすと母体側に影響が出ることがあります。
張りや乳腺のトラブルにつながる可能性があるため、本人と相談して決めてください。
また哺乳びんを嫌がる子もいます。早いうちから慣らしておくと選択肢が増えます。
いずれにせよ母親が決めることで、父親が一方的に判断する話ではありません。
新生児期のおむつ替えは1日10回前後とされます。
1回あたりは数分でも、積み重なれば大きな時間です。
父親が半分担うだけで、母親の負担は目に見えて減ります。
あわせてストックの管理も引き受けると、より効果的でしょう。
- 残数を把握する
- サイズアップの時期を見る
- 買い足しを忘れない
- おしりふきも同時に
「気づいたら無い」を防ぐのは、地味ですが重要な仕事です。
新生児用はあっという間に小さくなります。
太もものゴム跡や、背中からの漏れが出たら替えどきです。買い置きしすぎないほうが無駄になりません。
抱っこ紐を共有する
抱っこ紐を夫婦で共有する場合、調整の手間が問題になります。
体格が違えばベルトの長さも変わり、そのたびに調整が必要です。
これが面倒だと、結局どちらかしか使わない状態になります。
確認したいのは次の点です。
- 調整の範囲——両方の体格に対応するか
- 調整のしやすさ——ワンタッチか、細かい作業か
- 装着のしやすさ——一人で着けられるか
- 新生児対応か——インサートが必要か
店頭で両方が試着できるなら、それが最も確実です。
夫婦で共有するなら、調整のしやすさを確認してください。調整が面倒だと片方しか使わなくなります。新生児から使えるかも確認を。
調整が煩わしいなら、別々に持つという方法もあります。
費用はかかりますが、それぞれの体格に合わせておけるので、使うたびの手間がなくなります。
また用途で分けるという考え方も。
長時間の外出は本格的なもの、近所への買い物は簡易なもの——という使い分けです。
一人で見る日を作る
父親が一人で子どもを見る日を、早い段階で作ってください。
理由は2つあります。
①母親が外出できる——美容院、通院、友人と会うなど。産後は自分の時間が取れません。
②父親が慣れる——一人で対応した経験があると、緊急時にも動けます。
最初は2〜3時間から。慣れたら半日、1日と伸ばしていけば無理がありません。
一人で見る日の前に、次を確認しておきましょう。
- ミルクの場所と作り方(または液体ミルクの位置)
- おむつのストックとサイズ
- 着替えがどこにあるか
- 寝かしつけのいつもの手順
- 緊急時の連絡先——小児科、夜間相談窓口
- 母子健康手帳と保険証の場所
「どこにあるか分からない」で電話をかけると、母親が休めません。
事前に自分で確認しておくことが、一人で見るということです。
子どもから目を離さざるを得ない場面は必ずあります。トイレ、宅配の受け取りなど。
そのとき安全な場所があると気が楽です。
ベビーサークルなど、囲われた空間があれば短時間なら任せられます。
また別室から様子を確認できるモニターも、家事の合間に使えます。
短時間目を離す場面で使えます。動き始める時期になると、安全な場所を確保しておく意味が大きくなります。
外出を担当する
子連れの外出は荷物が多いのが前提です。
父親が外出を担当するなら、荷物の準備から自分でやってください。
基本の中身は次のとおりです。
- おむつ(予定より多め)とおしりふき
- 使用済みを入れる袋
- 着替え1〜2組
- ミルクまたは飲み物
- タオル
- ぐずったとき用の何か
「妻が用意したものを持って出る」状態では、足りないときに対応できません。
両手が空くリュック型が扱いやすいでしょう。折りたためるタイプなら、使わないときにかさばりません。
外出先で泣き止まないと、焦りが先に来ます。
周囲の目が気になり、判断も鈍りがちです。
あらかじめ手段を持っておくと落ち着いて対応できます。
おしゃぶり、いつものタオル、音の出ないおもちゃ——何が効くかは子どもによりますが、試して分かっていることが重要です。
おしゃぶり、いつものタオル、音の出ないおもちゃ——何が効くかは個人差があります。
おしゃぶりを使う場合は月齢に合ったものを選び、常用しすぎないようご注意を。
育休をどう考えるか
父親の育児休業に関する制度は、近年たびたび改正されています。
数年前の情報が当てはまらないことも多いので、最新の内容を確認してください。
確認すべき先は次のとおりです。
- 勤務先の人事——実際の運用
- 厚生労働省の案内——制度の内容
- ハローワーク——給付金の手続き
- 自治体の窓口——独自の支援がある場合も
とくに分割して取得できるか、いつまでに申し出るかは勤務先によって運用が異なります。
制度の内容と、勤務先での実際の運用は別です。
前例があるか、どのくらい前に申し出るか——ここは人事に確認するのが早道でしょう。
育休を取るなら、いつ取るかも重要です。
よく挙がるのは次の時期です。
産後すぐ——母体の回復期。最も助けが必要な時期とされます。
里帰りから戻るとき——実家のサポートがなくなる転換点です。
母親の職場復帰前後——生活リズムが大きく変わります。
短期間しか取れない場合、どこに充てるかを夫婦で相談して決めてください。
育休を取っても、何をするかが決まっていないと形だけになります。
「家にいるけど何もしない」状態では、かえって負担が増えることも。
期間中に担う仕事を、事前に決めておいてください。
- 家事のうちどれを担当するか
- 育児のうちどれを引き受けるか
- 母親が休む時間をどう確保するか
- 復帰後も続けられる形か
最後の点が特に重要です。育休中だけ完璧でも、終わったら元に戻るなら意味が薄くなります。
時期別|何を担うか
この時期の母体は回復期です。無理をさせない環境づくりが最優先になります。
- 家事全般——洗濯、食事、掃除
- 沐浴——毎日担当する
- おむつ替え
- 上の子がいればその対応
- 手続き——出生届、健康保険の加入など
この時期に父親ができることは多く、効果も大きいものです。
生活が少し落ち着き、分担の形が見えてくる時期です。
夜間の1回を担当できると、母親の疲労が変わります。
また外出できる月齢になるので、一人で連れ出す経験も積めるでしょう。
この時期に父親でも寝る状態を作っておくと、後々の選択肢が広がります。
動き始めるので、安全対策が新しい仕事になります。
家具の角、コンセント、階段——危険箇所の点検と対策を担当してください。
また遊び相手としての役割も増えます。体を使った遊びは父親が担いやすい領域でしょう。
離乳食が始まれば、その担当という分担もあります。
よくある質問
- 何から始めればいいですか?
- 沐浴、ミルク、おむつ替えの3つです。いずれも母体の回復に関係なくでき、特別な技術も不要です。大切なのは「手伝う」ではなく担当を持つこと。指示を待つ状態では、聞かれるたびに母親が考えることになり、負担が減りません。
- 沐浴が怖いのですが。
- 数回で慣れます。最初は母親に見てもらいながら1〜2回やれば、あとは一人でできるでしょう。ポイントは準備がすべてということ。着替えとタオルを先に広げ、湯温計で温度を確認してから始めてください。手の感覚では判断できません。
- 母乳育児でも分担できますか?
- 液体ミルクを使う方法があります。調乳が不要なので、夜間の1回を交代しやすくなります。ただし完全母乳の場合、授乳を飛ばすと母体側に影響が出ることも。張りや乳腺のトラブルにつながる可能性があるので、本人と相談して決めてください。
- 抱っこ紐は共有できますか?
- 調整のしやすさ次第です。体格が違うとベルトの長さも変わり、そのたびに調整が必要になります。これが面倒だと片方しか使わない状態に。店頭で両方が試着できるなら確実です。煩わしいなら別々に持つという選択もあります。
- 一人で見るのが不安です。
- 2〜3時間から始めてください。事前にミルクの場所、おむつのストック、着替えの位置、寝かしつけの手順、緊急時の連絡先を自分で確認しておくこと。「どこにあるか分からない」で電話をかけると、母親が休めません。慣れたら半日、1日と伸ばしていけば無理がありません。
- 育休はどのくらい取ればいいですか?
- 時期のほうが重要かもしれません。よく挙がるのは産後すぐ(母体の回復期)、里帰りから戻るとき、母親の職場復帰前後です。短期間しか取れないなら、どこに充てるかを夫婦で相談してください。制度は改正が続いているので、勤務先の人事や公的機関で最新をご確認を。
- 育休中に何をすればいいですか?
- 事前に決めておいてください。「家にいるけど何もしない」状態では、かえって負担が増えます。家事のどれを担当するか、育児のどれを引き受けるか、母親が休む時間をどう確保するかを具体的に。そして復帰後も続けられる形かどうかが最も重要です。
- 外出時に何を持てばいいですか?
- おむつ(多め)、おしりふき、使用済みを入れる袋、着替え1〜2組、ミルクや飲み物、タオル、ぐずったとき用の何かです。重要なのは自分で準備すること。妻が用意したものを持って出る状態では、足りないときに対応できません。
まとめ|担当を持つことから
父親の育児は手伝うではなく担当することから始まります。
始めやすいのは沐浴、ミルク、おむつ替えの3つ。
液体ミルクを使えば、夜間の交代も可能になります。睡眠を分け合えるのは大きい違いです。
抱っこ紐は調整のしやすさを確認してください。面倒だと使わなくなります。
一人で見る日を早いうちに作ること。準備の場所を自分で把握しておくのが前提です。
育休は取る時期と何をするかを先に決めておいてください。
そして復帰後も続けられる形かどうか。ここが最終的な分かれ目になります。
BabyBest編集部——2人の子どもを育てながら運営しています。制度は改正が続いている分野ですので、育休については勤務先や公的機関で最新情報をご確認ください。方針は運営者情報に記しています。
※記載は作成時点の内容です。育児休業の制度・給付金の条件・手続きは変更されることがあります。詳細は勤務先や厚生労働省の案内でお確かめください。
