仕事終わりや一日の終わりに「ぷはー」とやりたいのに、妊娠がわかってからお酒はお預け。冷蔵庫を開けては、麦茶か炭酸水か、と少しさみしい気持ちになる——。そんなときの強い味方がノンアルコール飲料です。お酒の雰囲気だけを楽しめて、気分の切り替えにもなります。ただし「ノンアルコール」と書いてあっても中身はさまざま。妊娠中・授乳中に選ぶときは、押さえておきたいポイントがあります。
妊娠中・授乳中は「0.00%」かどうかをまず確認
選ぶうえで最初に確認したいのは、アルコール度数が「0.00%」かどうかです。日本ではアルコール度数1%未満の飲料を「ノンアルコール」と呼べてしまうため、ノンアルと書いてあっても、ごくわずかにアルコールを含む商品が存在します。とくに「微アルコール」とうたう商品は0.5%前後のアルコールを含むことがあり、名前が似ていても妊娠中・授乳中には向きません。妊娠中のアルコールは胎盤を通じて赤ちゃんに影響し、授乳中も母乳を通じて赤ちゃんの体に入るため、妊娠中・授乳中は必ずラベルで「0.00%」と明記されたものを選んでください。缶の正面だけでなく、側面の表示まで確認する習慣をつけると間違いがありません。
もう一つ気をつけたいのが、アルコール以外の原材料です。ノンアルコール飲料には甘味料や香料、カフェインを含むものもあります。アサヒ・サントリー・キリンといった主要メーカーは「0.00%なら妊娠中・授乳中もアルコールの影響はない」と案内していますが、アルコール以外の成分が気になる場合は原材料表示を確認し、心配なときはかかりつけの医師に相談すると安心です。飲み物のカフェインが気になる人はノンカフェイン飲料、コーヒー派の人はカフェインレスコーヒーもあわせてどうぞ。
- とにかくビール気分を味わいたい → ビール系の0.00%
- 甘味料が気になる → 甘味料不使用と書かれたもの
- 糖質やカロリーを抑えたい → 糖質ゼロ・カロリーゼロ表記のもの
- 食事と合わせたい → すっきりした辛口・ドライ系
- 記念日や乾杯に華やかさがほしい → スパークリングワイン系
飲みたいシーン別・ノンアルコール飲料のおすすめ商品
ここからは、実際に販売されているノンアルコール飲料を、どんな気分・シーンに向くかとあわせて紹介します。下の表で全体像をつかんでから、気になるものを個別に読んでください。いずれもアルコール0.00%の商品です。
| 商品 | タイプ | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| アサヒビールドライゼロ | ビール・辛口 | ドライなのどごしとすっきりした後味。食事に合わせやすい | 食事と一緒に楽しみたい人 |
| サントリーオールフリー | ビール・定番 | カロリーゼロ・糖質ゼロ・プリン体ゼロ。定番で手に入りやすい | まず王道を試したい人 |
| キリンビールグリーンズフリー | ビール・甘味料不使用 | 甘味料不使用で麦芽感とコクがしっかり。ビールらしさ重視 | 甘さが苦手・ビール感がほしい人 |
| サントリーのんある気分 | カクテル・果実 | レモンサワーや梅酒サワーなど味の種類が豊富 | ビールより甘い果実系が好きな人 |
| サントリーオールフリー ライムショット | ビアカクテル | ライムの爽快感でビールが苦手でも飲みやすい | さっぱり爽やかに飲みたい人 |
| スタッセン(ネオブュル社)デュク・ドゥ・モンターニュ | スパークリングワイン | 脱アルコール製法でワインらしい本格的な味わい。乾杯向き | 記念日や乾杯を華やかにしたい人 |
| ヴィンテンス(ベルギー産)ノンアルコールワイン 赤・白 | ワイン | 赤・白がそろい、ホテルや式場でも使われる本格派 | 食事に合うワインの代わりがほしい人 |
※商品名・メーカー・仕様・販売状況は執筆時点の代表例で、変わることがあります。購入前に各販売店でアルコール度数や原材料の最新情報をご確認ください。
アサヒ ドライゼロ
ビールテイストでまず挙げたいのが、アサヒ ドライゼロです。アサヒスーパードライを思わせるドライなのどごしと、すっきりした後味が特徴で、アルコール0.00%・カロリーゼロ・糖質ゼロ。クセが少なく食事に合わせやすいので、料理と一緒に飲んでいると、ノンアルだと忘れてしまうほど自然です。コンビニやスーパーで手に入りやすく、価格も手頃。泡が出る「泡ジョッキ缶」タイプもあり、注がずに開けるだけでビールらしい泡を楽しめます。
こんな人におすすめ
- 夕飯と一緒に「とりあえず一本」をやりたい人
- 甘いノンアルが苦手で、すっきり辛口が好きな人
- 近所のコンビニで気軽に買いたい人
サントリー オールフリー
ノンアルコールビールの定番として広く飲まれているのがサントリー オールフリーです。麦芽とアロマホップを使い、天然水で仕込んだ本格的な味わいで、アルコール0.00%・カロリーゼロ・糖質ゼロ・プリン体ゼロ。「どれを選べばいいか分からない」というときに、まず手に取りやすい王道の一本です。内臓脂肪を減らす機能が報告された成分を加えた「からだを想うオールフリー」など、機能性表示食品のシリーズもそろっています。ただし機能性表示のシリーズは成分が異なるので、気になる場合は原材料を確認してください。
こんな人におすすめ
- 「結局どれが無難?」と迷っている人
- カロリーや糖質、プリン体をまとめて抑えたい人
- 麦芽の風味がある本格的な味が好きな人
キリン グリーンズフリー
「甘味料が気になる」「もっとビールらしさがほしい」という人にはキリン グリーンズフリーが合います。大きな特徴は甘味料不使用で、3種のホップを使った麦芽感のあるコクとほろ苦い余韻が楽しめること。飲み比べ企画でも「一番ビールらしい」と評価されることが多い一本です。もちろんアルコール0.00%。甘さが後に残るのが苦手で、ビール本来の苦みや香ばしさを味わいたい人に向いています。
こんな人におすすめ
- 人工甘味料の甘さがどうも苦手、という人
- 苦みやコク、ビールらしさを重視する人
- 食事より、それ単体でじっくり味わいたい人
サントリー のんある気分
ビールの苦みが得意でない人には、カクテルテイストのサントリー のんある気分がおすすめです。レモンサワー、梅酒サワー、カシスオレンジなど味の種類が豊富で、アルコール0.00%。「お酒の苦さは苦手だけど、ジュースとは違うちょっと大人の一杯が飲みたい」という気分にぴったりです。果実系の甘さがあるぶん、糖質やカロリーが気になる場合は表示を確認して、飲みすぎないようにすると安心です。気分や日替わりで味を選べるのも、長く付き合いやすい魅力です。
こんな人におすすめ
- ビールより甘いカクテルやサワーが好きな人
- その日の気分で味を変えて楽しみたい人
- お酒は苦手だけどジュースでは物足りない人
サントリー オールフリー ライムショット
ビール系とカクテル系の中間のような立ち位置がオールフリー ライムショットです。ライムの爽やかさが効いていて、ビールの苦みが苦手な人でも飲みやすく、それでいてジュースほど甘くない絶妙なバランス。アルコール0.00%です。コロナビールにライムを搾ったような、軽快なビアカクテルの気分が味わえます。暑い日や、さっぱりしたいときの一本として重宝します。すっきり系が好きで、でもただの炭酸では物足りないという人に向いています。
こんな人におすすめ
- 暑い日にキリッと爽やかな一杯がほしい人
- ビールの苦みは苦手だけど甘すぎるのも嫌な人
- 柑橘の爽快感が好きな人
デュク・ドゥ・モンターニュ(スタッセン/ネオブュル社)
記念日や乾杯を華やかにしたいなら、ノンアルコールのスパークリングワインがおすすめです。デュク・ドゥ・モンターニュは、いったんブドウを発酵させてワインを造り、そこから低温・低圧でアルコールだけを除く脱アルコール製法を採用。そのため、ぶどうジュースを炭酸で割ったものとは違う、ワインらしい本格的な香りと味わいが楽しめます。アルコール度数は0.0%。誕生日や出産前の最後の記念、クリスマスなど、フルートグラスに注げば乾杯の気分がぐっと上がります。お祝いの席で「自分だけお茶」というさみしさを埋めてくれる一本です。
こんな人におすすめ
- 記念日や乾杯を華やかに過ごしたい人
- 甘いだけのノンアルではなく本格的な味がほしい人
- みんなが飲んでいる席で自分も乾杯に加わりたい人
ヴィンテンス(ベルギー産ノンアルコールワイン)
食事に合わせるワインの代わりがほしいなら、ヴィンテンスが選択肢になります。ベルギー産で赤・白がそろい、ホテルや結婚式場、レストランでも使われる本格派のノンアルコールワインです。赤は王道品種カベルネ・ソーヴィニヨンの果汁を使った深みのある味わいで、肉料理にもよく合います。運転をする人や、お酒を出せない場面でも使えるため、家に常備しておくと来客時にも便利です。スパークリングの華やかさより、普段の食卓になじむ落ち着いた一本を探している人に向いています。
こんな人におすすめ
- 夕食に合わせる赤・白ワインの代わりがほしい人
- 来客やホームパーティ用に常備しておきたい人
- 泡より落ち着いたワインの雰囲気が好きな人
ノンアルコール飲料と上手に付き合うコツ
ノンアルコール飲料は、グラスや飲む時間にひと工夫するだけで満足感が変わります。缶のまま飲むより、お気に入りのビールグラスやワイングラスに注ぐだけで、見た目も気分もぐっと「ちゃんとした一杯」になります。冷やす温度も大事で、ビール系はしっかり冷やすとキレが立ち、ワイン系は赤白それぞれの適温に近づけると本格的な味に近づきます。
飲む量については、果実系やカクテル系は甘味料・糖分を含むものがあるため、毎日たくさん飲むよりは「夕食のときの一杯」など量を決めておくと、糖分の摂りすぎを避けられます。ビール系のカロリーゼロ・糖質ゼロタイプなら、その点は気にせず楽しみやすいです。気分転換の選択肢を増やしたいときは、炭酸水やノンカフェインのお茶とローテーションするのもおすすめです。
もう一つ、産後を見据えた小さなコツとして、気に入った銘柄を一つ決めておくと買い物が楽になります。妊娠中はただでさえ決めることが多いので、「迷ったらこれ」という定番が一本あると、飲み物選びで悩まずに済みます。出産後の授乳期も0.00%なら続けて楽しめるので、長い付き合いになる一本として選んでおくと無駄がありません。来客時にお酒を出せない場面でも、ノンアルが冷えていると重宝します。
くり返しになりますが、妊娠中・授乳中は0.00%のものを選ぶことが大前提です。「ノンアル」「微アルコール」と書かれていても、わずかにアルコールを含む商品があります。また、体調や薬の服用中など、アルコール以外の成分が心配なときは、自己判断せず、かかりつけの産婦人科医に相談してください。お酒は出産・卒乳のあと、体調が落ち着いてからの楽しみにとっておきましょう。
よくある質問
- 「ノンアルコール」と「0.00%」は同じ意味ですか?
- 同じではありません。日本ではアルコール度数1%未満なら「ノンアルコール」と表示でき、ごくわずかにアルコールを含む商品もあります。妊娠中・授乳中は、ラベルに「0.00%」と明記されたものを選んでください。
- 授乳中でもノンアルコール飲料は飲めますか?
- 0.00%のものであれば、アルコールを摂取することにはなりません。アサヒ・サントリー・キリンなどの主要メーカーも妊娠・授乳期の飲用について同様に案内しています。ただしアルコール以外の成分が気になる場合は原材料を確認し、心配なときは医師に相談しましょう。
- ジュースと何が違うのですか?
- 大きな違いは「お酒らしい香りと味わい」を再現している点です。メーカーが酒づくりの技術を使い、苦みやコク、ワインのような風味を出しているため、ジュースより大人向けの味になっています。気分の切り替えやお酒の代わりとして楽しめます。
- 糖質やカロリーは気にしなくて大丈夫ですか?
- 商品によって差があります。ビール系にはカロリーゼロ・糖質ゼロのものが多い一方、果実系やカクテル系は甘味や糖分を含むことがあります。気になる場合は表示を確認し、飲む量を決めておくと安心です。
※本記事で紹介した商品名・メーカー・仕様・販売状況は執筆時点の代表例であり、変わることがあります。価格は実勢の目安です。購入前に各販売店でアルコール度数(0.00%か)や原材料の最新情報を必ずご確認ください。妊娠中・授乳中の飲用やアルコール以外の成分について心配な場合は、かかりつけの医師にご相談ください。
